放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会が9日、滋賀県大津市の中2男子自殺で、フジテレビが加害者とされる少年の名前を記した文書をモザイク処理せずに放送したことについて「放送倫理上問題がある」とする決定を発表した。最近低迷が続くフジにとっては“泣きっ面に蜂”とも言える決定だが、1か月前にはどういうわけか、マツコ・デラックス(40)がフジの“報道局”にダメ出し発言をしていたという。
決定によると、フジは昨年7月5日と同6日、「スーパーニュース」で、自殺した中2男子生徒の遺族が生徒をいじめたとされる少年らと市に損害賠償を求めた訴訟について報道。その際、遺族側が裁判所に提出予定だった文書の一部をモザイク処理せずに放送し、少年の名前が分かる静止画像がインターネット上に流出した。
放送された映像はそれぞれ1秒未満、2秒弱と短時間で、通常の状態で名前を読み取るのは困難だったが、委員会は近年、録画機器の性能が高度化している点を重視。「静止画像にすれば氏名が判読できる映像を放送した点で人権への適切な配慮を欠いた」と判断した。
少年側が昨年9月、「プライバシーを侵害された」などとして、委員会に申し立てていた。フジテレビ広報部は「決定を真摯に受け止め、再発防止に努めたい」とコメントしている。
この件だけでなくフジはここ数年、悪いニュースばかりが続いている。視聴率の低迷も顕著で、昨年は長年にわたってライバルといわれた日本テレビだけでなく、テレビ朝日の後塵を拝した。
最近でも1年に1回の大イベント「FNS27時間テレビ」(3日放送)の平均視聴率が9・8%という過去最低の数字を記録。
また4月スタートの「アゲるテレビ」(月~金曜、午後1時58分)は1~2%の数字しか取れず、わずか半年での打ち切りが決まった。
そのうえ7月スタートのドラマも、月9ドラマ「SUMMER NUDE」や鳴り物入りで始まった「ショムニ2013」の不振が目立っている。「このままだと今年は日テレ、テレ朝はもちろんドラマ『半沢直樹』が好調で息を吹き返したTBSにも抜かれる可能性もありそう」(芸能プロ関係者)
一昨年には俳優・高岡蒼佑(31)がツイッターで“韓流推し”と猛批判。「お世話になったことも多々あるけど8は今マジで見ない」などと記し話題となった。その後フジの視聴率は低迷し、くしくも高岡の言葉が証明された形となった。
こんな逆風の中、BPOから「放送倫理上問題がある」との決定はダメ押し。他局の民放関係者は「もともとフジの報道局はそんなに評価が高くない。今回の決定でモラルの低さが証明されたのでは」とあざ笑う始末だった。
またフジの報道局への批判は約1か月前にも、思わぬところで起きていた。その張本人がマツコだった。7月7日に行われた「27時間テレビ」の記者会見でのこと。「この会見は、フジの社屋で行われたんですが、出演者である『森三中』の大島美幸が受付で足止めを食らったことがあったんです」(フジ関係者)
理由は、実は同じ日に生放送された報道番組「新報道2001」に、参院選を前に9党の党首が出演したこと。安倍晋三首相(58)ら党首らがフジの中に入るまで、大島は足止めされてしまったという。
この対応に激怒したのがマツコ。会見では「報道なんかどうでもいいんだろ、フジテレビは!」と怒鳴り散らし、局全体で盛り上げていくべき大型特番(27時間テレビ)のキーパーソンを軽視したことを批判した。日テレの「24時間テレビ」マラソンランナーも務める大島本人に向かって「日テレだったら止められない。こっちには出なくていいわよ」と言いたい放題だった。
BPOの決定により、報道のズサンさが浮き彫りになったフジ。図らずもマツコの批判が証明された格好だ。
(数字はすべてビデオリサーチ社調べ、関東地区)
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