福島第1原発:規制委、1号機の調査を指示 汚染水問題

毎日新聞 2013年08月12日 19時42分(最終更新 08月12日 23時49分)

拡大する福島第1原発の汚染水
拡大する福島第1原発の汚染水
汚染水の問題が深刻化する福島第1原発。左上が1号機原子炉建屋、その手前が2号機原子炉建屋=福島県大熊町で2013年7月9日、本社ヘリから中村藍撮影
汚染水の問題が深刻化する福島第1原発。左上が1号機原子炉建屋、その手前が2号機原子炉建屋=福島県大熊町で2013年7月9日、本社ヘリから中村藍撮影

 東京電力福島第1原発2号機東側の護岸から放射性汚染水が海へ流出している問題で、原子力規制委員会は12日、1号機東側の護岸でも高濃度の放射性物質が検出されたとして、護岸周辺の地中にある1号機のトレンチ(配管などが通る地下トンネル)の調査を東電に指示した。地下水の「汚染源」とみられる2号機トレンチ内に残る高濃度汚染水が、1号機のトレンチに移動している可能性がある。規制委は23日に現地調査することも決めた。

 この日、規制委の作業部会が開かれ、1号機東側の護岸に掘った観測用井戸で10日に採取した水からトリチウム(三重水素)を1リットル当たり3万4000ベクレル検出したことが東電から報告された。3、4号機東側の護岸での検出値1500〜210ベクレルと比べて高く、規制委の更田豊志委員は「1号機の前でも高濃度の放射性物質が検出されたことは重く見ざるを得ない」との見方を示した。

 東電によると、1号機トレンチには低濃度の汚染水(放射性セシウム137が89ベクレル)が残されているのが分かっているが、最後に調査したのは昨年12月で、最近の濃度は把握していない。規制委は2号機から1号機方向に延びるトレンチを通じて高濃度汚染水が移動している可能性もあるとみて、1号機トレンチ内の水の再検査と周辺に井戸を掘ってモニタリング調査をするよう指示した。

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