広島県のニュース
表示したい都道府県を最大2つまで登録することができます。
- 未登録の場合は「登録」ボタンをクリックします。
- 登録したい都道府県を地図から選択します。
- 確認ボタンをクリックすると登録が完了します。
※登録した都道府県を変更するには「変更」ボタンをクリックします。
自殺生徒の両親が市に要望書
去年10月、東広島市の中学校に通う男子生徒が、学校でいたずらに対する指導を受けた後、公園で自殺した問題で、生徒の両親はきょう、市の教育委員会に対し、「教員による生徒指導によって追い詰められたいわゆる『指導死』だ」として、現在まとめている報告書に詳しい経緯を盛り込むよう求める要望書を提出しました。
この問題は去年10月、東広島市内の中学校に通っていた2年生の男子生徒が、美術の授業でデッサンに使う野菜を、廊下に置いて遊んでいたことに対して複数の教員から指導を受け、野球部のクラブ活動に参加させてもらえないまま下校した直後に、近くの公園で首をつって死亡したものです。
東広島市教育委員会は大学教授ら6人で構成する調査委員会を設置し、両親や学校関係者から事情を聞いて、自殺に至った経緯を報告書にまとめる作業を続けています。これに対し、男子生徒の両親は、12日、市の教育委員会に要望書を提出しました要望書では、「調査委員会の報告書の案を頂いているが、片面だけの情報を元に分析が行われている可能性があり納得できない」としています。
その上で、「当日の指導によってどのように自殺に追い詰められていったのか示されていない」として、現在まとめている報告書に詳しい経緯を盛り込むよう求めています。
要望書を提出した両親は、「息子の死は、指導によって追い詰められた『指導死』だ。先生方はよかれと思って指導されたのかもしれないが最後の結果が、死を選ぶような指導は、指導ではない」と話しています。
これに対し、市の教育委員会は「内部で協議をして今後の対応を決める」とコメントしています。
08月12日 19時36分