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【大リーグ】A−ロッド、5戦19打席目で今季1号 薬物違反で場外乱闘中の男が場内で存在感2013年8月13日 紙面から ◇ヤンキース5−4タイガース【ニューヨーク穐村賢】渦中の男がようやくグラウンド内でも主役を張った!! 薬物規定違反による211試合出場停止処分を巡り、大リーグ機構と“場外乱闘”中のヤンキース、アレックス・ロドリゲス三塁手(38)=通称A−ロッド=は11日(日本時間12日)、地元でのタイガース戦に4番三塁で先発出場。今季1号を含む4打数2安打の活躍で勝利に貢献した。この日の2打点でメジャー通算1952打点とし、愛称「ザ・マン」で知られる殿堂入り外野手、故スタン・ミュージアル(元カージナルス)の記録を抜いて歴代単独5位に浮上。球場外の行動ばかりが注目された大砲が、ようやく本領を見せ始めた。 ブーイングと歓声が入り交じる、相も変わらぬ異様な雰囲気の中、グラウンドに登場したA−ロッドが一振りで球場の空気を一変させた。1点を追う2回。相手先発バーランダーの2球目、ほぼ真ん中、高めの92マイル(約148キロ)の直球を強振すると、高々と舞い上がった打球は左翼席最前列に飛び込んだ。 打球を目で追いながら一塁を回ったA−ロッドは着弾地点を確認すると、体の前でポーンと両手をたたいて喜びを表現。昨年9月14日以来、今季5試合目19打席目にして出た待望の一発に「バーランダーのようないい投手から1本目を打ててよかったよ」とほっとしたような表情を見せた。 このソロ同点弾でメジャー通算648号。歴代4位の殿堂入り元外野手、ウィリー・メイズ(元ジャイアンツなど)の記録(660本塁打)にもあと12本と迫った。米複数メディアによれば、メイズの記録に並べば、球団から600万ドル(約6億円)の出来高ボーナスが出る。今季の残り46試合で12本塁打は十分に達成可能な数字。今後の出場停止で大幅な減給必至のA−ロッドだけに、笑顔の裏にはそんな損得勘定もあったのかもしれない。 3回2死二塁で迎えた第2打席では「打った瞬間、スタンドへのファウルだと思った」という意図しない打球が一塁線を破る“珍適時打”。この試合2打点目でメジャー通算1952打点とし、故ミュージアルを抜いて歴代5位に浮上した。大打者の記録を抜いた感想を問われると、「年を取ったって証拠だね。彼のような伝説的選手の名前を聞くと謙虚な気持ちにさせられる」とさすがのA−ロッドも神妙な面持ちとなった。 くだんの薬物規定違反の影響でなお、大ブーイングにさらされながらのプレーが続くが「これがニューヨーク。心強い声援も感じているし、ブーイングを声援に変えることも可能だと思ってる」と力強く言い切った。 大逆転でのポストシーズン進出をもくろむヤ軍にとって、長打力自慢のA−ロッドが欠かせない大きな戦力であることは間違いない。なおファンの厳しい目など取り巻く環境は厳しいが、この日の活躍で存在価値を示したA−ロッドは「チームにとっても、自分にとってもいい一日になった」。活躍し続けることで周囲の疑心に満ちた目を羨望(せんぼう)に変える? PR情報
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