BOSE-san

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この、ガタカという映画を初めて見たのですが、goo映画のあらすじが適当過ぎ(笑)なので

手直しをしつつ考察したいと思います。

ちなみに1997年の作品。

見た目は安っぽいですが作品としては完成度の高い作品でした。

ストーリー&解説:近未来。遺伝子工学の進歩で胎児の間に劣性遺伝子を排除することが出来るようになった。自然の形で生まれたヴィンセント・フリーマン(イーサン・ホーク)は、心臓が弱く30歳までしか生きられないと宣告されていた。遺伝子排除されて生まれた弟アントン(ローレン・ディーン)と比べ、自分を遺伝子的に劣った「不適正者」であると思っていたヴィンセントだが、遠泳でアントンに勝った彼は家を出る決心をする。宇宙飛行士になるため、宇宙開発を手掛ける企業・ガタカ社の就職試験を受けたヴィンセントは、「不適正者」のため、DNAブローカーにジェローム・ユージーン・モロー(ジュード・ロウ)を紹介してもらう。最高級の遺伝子を持つ超エリートの水泳選手だったユージーンは、自分の優秀さゆえに悩み、自殺未遂を図り、下半身不随になっていた。ユージーンの生活を保証することを見返りに、彼と契約したヴィンセントは、血液などのサンプルを提供してもらいジェロームに成り済ます。数年後、ヴィンセントは金星の衛星タイタン行きの宇宙飛行士に選ばれるが、ロケット打ち上げに反対していたヴィンセントの上司が殺される。捜査に協力した女性局員アイリーン(ユマ・サーマン)はヴィンセントを疑いながらも、彼に魅かれていくことになった。捜査官になったアントンは現場から検出された毛髪がヴィンセントのものだったことに驚く。結局、犯人は別にいたが、真実を知ったアイリーンは嘆き悲しむ。打ち上げ決行の前日、ヴィンセントはアントンと再び遠泳で対決した。その闘いに勝ったヴィンセントはユージーンに別れを告げて探査船に乗り込んだ。ユージーンは自らの命を絶った。
goo映画)


大方、goo映画の説明であってはいますが、説明できてない部分や間違いがかなりあるので細かい心理状況を説明していこうかと思います。


数年後、ヴィンセントは金星の衛星タイタン行き


はい、これ、大間違いです(笑)

筆者はちゃんと映画見たのか?と言いたくなりますね。ひどすぎwww

行くのは土星の衛星タイタンです。



真実を知ったアイリーンは嘆き悲しむ


はい、これも間違いです。(笑)



弟で捜査官でもあるアイリーンは上司に、ヴィンセントの両親はすでに他界していると説明してますし、ヴィンセントが早死にすると知っていた筈なので、犯人だとは考えてもいなかった。

しかし、捜査の過程で兄は生きていて、殺人犯では無いかと疑心が・・・

弟としてはかなり複雑だったでしょうね。

その後、犯人は別にいたとの報告で真実を知ったアイリーンですが、兄が犯人では無かった安堵感と兄が生きているという期待感へ変わったのではないかと推測します。

その後、


ヴィンセントはアントンと再び遠泳で対決した。


劣性遺伝子の兄にどうしても負けられない弟と、兄のプライドと夢をかけた勝負です。

弟は過去の勝負で、劣性遺伝子に負けたと言う事実を認めたくなかったでしょうし、幼少の頃は連戦連勝、前回の勝負はたまたま足を釣ったから負けたんだと・・・そういう思いがどこかにあったでしょう。

それともう一つ、弟には土星衛星のタイタン探索へ行くのをどうしても止めさせなければならない理由があります。行ってしまったら、兄はもう地球には帰れないかもしれないという思い。

両親が健在の頃、兄が家を去る時に弟が不安そうに眺めてた描写が意味深ですが、家庭内の環境からしても仲が良かった兄弟だと推測できますので、捜査官のプライドは、さほど無かったでしょう。真犯人は見つかってますし。「今俺と来れば俺が助けてやる」という言葉から、兄を告発する気は無かったのではないかとも推測できます。


あの時もそうだった。戻ることを考えないで、全部の力を出し切ったんだ


勝負に勝った兄が言う台詞ですが、弟は兄の性格を知っていたからこそ、必死で止めようとしたのかもしれません。




ユージーンは自らの命を絶った

ユージーンは最高級の遺伝子をもちながらも毎回2位という結果に嘆き苦しみ自殺を試みるですが失敗して半身不随になります。遺伝子だけではどうにもならないので、彼は彼なりに一位になれるよう努力していたと思われます。周りの期待が大きく、それ故に苦しんだ結果、自殺という手を選んだと考えるのが自然ですよね。

失敗はしましたが・・・
結局、ヴィンセントの旅立ちとほぼ同時刻に自殺しましたが、幸せ一杯だったと思います。

彼はヴィンセント同様に自分の夢を成し遂げたのですから。

また、死ぬときにメダルを抱いていたのは、銀メダルでも彼には宝物だったからと推測します。

努力の賜ですからね。


また、宇宙船で読んでくれと渡した手紙は遺髪だったわけですが、同志では無く「友人」としての願いが込められていたと思います。その願いまでは推測できませんが。



宙開発を手掛ける企業・ガタカ社の就職試験  の検査員


gooのへっぽこ解説には書かれてませんが、ガタカ専属の白衣の遺伝子検査員が、フライト直前の検査時にヴィンセントの不正を見逃してくれる場面。なぜ、今になって直前の検査?弟が入れ知恵をしたんじゃないかと勘ぐる人もいるかと思いますが、100%無いです(笑)

セキュリティーの見直しで、体制が変わったと考えるのが自然です。


検査員の息子が劣性遺伝子だということを検査前にわざわざヴィンセントに話しますが、

そこで、「息子は君のファンなんだよ。」と言う台詞があります。

実は検査員は最初から知っていて、検査員の家族に「劣性遺伝子でもがんばってる子がいるんだぞ、お前もがんばれよ。」と、息子へ話していたのでは?と推測できます。そう考えると、子供が憧れているのは、成りすましたユージーンでは無く、ヴィンセント本人ということになります。

検査員も息子を応援する様な気持ちだったのではないのでしょうか。

また、バレたときに、「右利きは用を足すとき、左では持たない。気をつけるんだな。」と言われますが。これは冒頭間もない映像でも判断できます。


この点から、最初から知っていたのだとわかります。





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