大幸薬品が12日発表した2013年4~6月期の連結決算は、純利益が5億2900万円と前年同期の3.2倍に増えた。中国で鳥インフルエンザが流行したことで日本で感染防止の意識が高まり、除菌消臭剤「クレベリン」の販売が大幅に伸びた。主力の整腸薬「正露丸」も中国など海外が好調で、国内の伸び悩みを補った。
売上高は38%増の19億円だった。「クレベリン」は家庭用の液剤・ゲル剤のほか、業務用で使う発生器も好調で売り上げが4倍近くになった。正露丸は国内は前年割れだが、円安の影響もあって海外向けが伸びた。
営業利益は2.5倍の6億2200万円。クレベリンの販促に伴って販管費が膨らんだが、製造原価引き下げで吸収した。経常利益は2.6倍の6億3800万円だった。
今後のクレベリンの需要動向が不透明として、14年3月期通期の業績予想は据え置いた。
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