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◆報知新聞社後援 ワールドプレミアムボクシング ダブル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ ○王者・八重樫東(判定 3―0)─同級10位・オスカル・ブランケット●(12日、東京・大田区総合体育館) WBC世界フライ級王者・八重樫東(30)=大橋=が、同級10位のオスカル・ブランケット(28)=メキシコ=から8回にダウンを奪い、3―0の判定勝ちで初防衛に成功。元世界2階級王者の長谷川穂積(32)=真正=は、メキシコスーパーバンタム級王者ヘナロ・カマルゴ(26)=メキシコ=に1回TKO勝ち。バンタム級、フェザー級に続くスーパーバンタム級での世界3階級制覇へ、前哨戦をクリア。八重樫の戦績は18勝(9KO)3敗、長谷川は33勝(15KO)4敗。
「激闘王」八重樫が、珍しく腫れのない顔で試合終了のゴングを聞いた。しかし、その表情はさえなかった。「一応生き残ったんでうれしいが、反省点ばかり。もっと攻撃的に行きたかった」と何度も首をひねった。
激闘スタイルだけじゃない。ステップワークで難敵を攻略した。左右フックを振り回す挑戦者に対し、素早い出入りでワンツーを突き刺してヒット・アンド・ラン。8回終了間際にはブランケットの左アッパーに左フックを合わせてダウンも奪った。4月の五十嵐俊幸(帝拳)戦で見せた左右の動きに加え、前後の出入りで挑戦者を翻弄した。
くっついても離れても戦える「二刀流」スタイルが、フライ級王者としての理想型だ。大橋秀行会長(48)は「足がなかったら倒されていた。水陸両用じゃないけど、インファイトもアウトボクシングもできるのが強み」と語った。
昨年4月に出会った土居進トレーナー(42)の下、肉体改造に着手。週4回、往復3時間をかけて新宿のジムに通い、「想像しただけで気持ち悪くなる」過酷なトレーニングをこなす。毎日1500回の腹筋も欠かさない。「ブランケットのパンチはミニマム級では味わえない破壊力だった。危ない世界に飛び込んでしまった」と苦笑する八重樫の横で、土居氏は「フライ級でも戦える目安はついた。軽量級NO1になってほしい」と手応えを語った。
リングサイドでは、5歳からボクシングをはじめた長男・圭太郎くん(7)が声援を送った。親子は連日、手をつないでジムに通う。「好きなボクサーはお父ちゃん」という息子は、パパが作成する「子供にしたらきつい」練習メニューに歯を食いしばり、偉大な背中を追いかけている。来月には第3子も誕生予定。「一番よかったのは、生まれてくる子にチャンピオンでいる姿を見せられること。それだけですね」。そう語る時だけは、王者の細い目がさらに細くなった。
◆八重樫 東(やえがし・あきら)1983年2月25日、岩手・北上市生まれ。30歳。黒沢尻工高、拓大を経て05年3月にプロデビュー。11年10月、WBA世界ミニマム級王座獲得。12年6月、WBC王者・井岡一翔(井岡)との2団体王座統一戦に敗れフライ級に転向。今年4月、WBCフライ級王座を獲得し2階級制覇。身長162センチの右ボクサーファイター。家族は妻・彩さん(29)、長男・圭太郎くん(7)、長女・志のぶちゃん(2)、第3子が9月に誕生予定。
(2013年8月13日06時02分 スポーツ報知)
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