欧州株:ほぼ変わらず、10週ぶり高値水準-鉱山株が高い
8月12日(ブルームバーグ):12日の欧州株式 相場は前週末からほぼ変わらず。予想を下回った日本の4-6月期の実質国内総生産(GDP)が売り材料となったものの、鉱山株の上昇が支えとなり、指標のストックス欧州600指数は10週間ぶり高値水準にとどまった。
銀生産大手の英フレスニーヨは6.6%上げ、2カ月ぶり高値。貴金属相場の上昇が買い材料となった。英保険会社プルーデンシャルは約20年ぶりの高値。1-6月(上期)利益が前年同期比22%増となった。一方、オーストリアの電話会社、テレコム・オーストリアは1.6%安。第2四半期利益がアナリスト予想に届かなかったことが売り材料。英ブックメーカーのラドブロークス は2.6%下落。JPモルガン・チェースによる投資判断引き下げが嫌気された。
ストックス欧州600指数 は前週末比0.1%未満上昇し306.08で終了。一時は0.2%上げたが、0.6%下落する場面もあった。年初来上昇率は9.4%となっている。
LLBアセット・マネジメント(リヒテンシュタイン)の株式・債券部門責任者、クリスチャン・ゾッグ氏は「日本の最近の経済データはやや相反する内容となっているが、市場関係者は前向きな姿勢で、経済は悪い方に向かっていないとみている」と語った。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、ストックス欧州600指数の構成銘柄の取引高は100日平均を33%下回った。
12日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が上昇した。ドイツのDAX指数は0.3%上昇した一方、仏CAC40指数と英FTSE100指数はそれぞれ0.1%下げた。
原題:Europe Stocks Are Little Changed at 10-Week High as MinersGain(抜粋)
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更新日時: 2013/08/13 01:50 JST