Updated: Tokyo  2013/08/13 05:40  |  New York  2013/08/12 16:40  |  London  2013/08/12 21:40
 

8月12日の欧州マーケットサマリー:スペインとイタリア債続伸

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  8月12日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)


為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3308   1.3342
ドル/円             96.51    96.21
ユーロ/円          128.43   128.39


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  306.08     +.16      +.1%
英FT100     6,574.34    -9.05     -.1%
独DAX      8,359.25   +20.94     +.3%
仏CAC40    4,071.68    -4.87     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .17%        +.01
独国債10年物     1.70%       +.02
英国債10年物     2.46%       +.00


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,341.00    +32.00   +2.39%
原油 北海ブレント        108.64      +.42     +.39%

◎欧州株:ほぼ変わらず、10週ぶり高値水準-鉱山株が高い

12日の欧州株式 相場は前週末からほぼ変わらず。予想を下回った日本の4-6月期の実質国内総生産(GDP)が売り材料となったものの、鉱山株の上昇が支えとなり、指標のストックス欧州600指数は10週間ぶり高値水準にとどまった。

銀生産大手の英フレスニーヨは6.6%上げ、2カ月ぶり高値。貴金属相場の上昇が買い材料となった。英保険会社プルーデンシャルは約20年ぶりの高値。1-6月(上期)利益が前年同期比22%増となった。一方、オーストリアの電話会社、テレコム・オーストリアは1.6%安。第2四半期利益がアナリスト予想に届かなかったことが売り材料。英ブックメーカーのラドブロークス は2.6%下落。JPモルガン・チェースによる投資判断引き下げが嫌気された。

ストックス欧州600指数 は前週末比0.1%未満上昇し306.08で終了。一時は0.2%上げたが、0.6%下落する場面もあった。年初来上昇率は9.4%となっている。

LLBアセット・マネジメント(リヒテンシュタイン)の株式・債券部門責任者、クリスチャン・ゾッグ氏は「日本の最近の経済データはやや相反する内容となっているが、市場関係者は前向きな姿勢で、経済は悪い方に向かっていないとみている」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ストックス欧州600指数の構成銘柄の取引高は100日平均を33%下回った。

12日の西欧市場では18カ国中10カ国で主要株価指数が上昇した。ドイツのDAX指数は0.3%上昇した一方、仏CAC40指数と英FTSE100指数はそれぞれ0.1%下げた。

原題:Europe Stocks Are Little Changed at 10-WeekHigh as Miners Gain(抜粋)

◎欧州債:スペインとイタリア債は続伸-ユーロ成長回復への期待で

12日の欧州債市場ではスペインとイタリアの国債が5営業日続伸。ユーロ圏経済が過去最長のリセッション(景気後退)から脱却したとの観測を手掛かりに、域内の高利回り債を求める動きが強まった。

スペイン10年債利回り は約2カ月ぶりの低水準。今週発表される4-6月(第2四半期)のユーロ圏域内総生産(GDP)統計でプラス成長回復が示されると、アナリストらはみている。ドイツ10年債利回りは5週間ぶりの高水準 まで約3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となった。ゴールドマン・サックス・グループはユーロ圏のGDP成長率予想を上方修正した。ドイツとフランス、イタリアはこの日、証券入札を行った。

INGグループのシニア金利ストラテジスト、アレッサンドロ・ジアンサンティ氏(アムステルダム在勤)は「経済データはユーロ圏がプラス成長に戻りつつあることを裏付けるだろう」とし、「ここ数週間に見られたプラスの傾向を経済指標で確認できると思う。前向きなデータがもっと増えれば、ドイツ債利回りを押し上げる圧力が働く一方、高リスク資産にとっては良好な環境となるだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時20分現在、スペイン10年債利回りは前週末比1bp低下の4.48%。一時は6月6日以来の低水準となる4.47%に達した。同国債(表面利率4.4%、2023年10月償還)の価格は0.09上げ99.335。

同年限のイタリア国債の利回りは2bp下げて4.16%。ドイツ10年債利回りは2bp上昇し1.70%。2日には7月5日以来の高水準となる1.73%を付けた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によれば、14日発表のユーロ圏の4-6月GDP は前期比0.2%増と、7四半期ぶりのプラス成長となる見込み。別の調査によれば、ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が13日発表する8月の独景況感指数は改善が予想されている。

英国債相場は前週末からほぼ変わらずで、英10年債利回りは2.47%。7日には2.56%と、6月25日以来の最高となった。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日94.19。

原題:Spanish Bonds Advance With Italy’s on BetsRegion’s GDP Expanded(抜粋)Pound Approaches One-Month High Against EuroAmid Growth Signs(抜粋)

更新日時: 2013/08/13 02:14 JST

 
 
 
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