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日高川の山中に死体遺棄

2013年7月26日
現場調査に向かう捜査員。ここから約300㍍入った沢で遺体が見つかった

 25日早朝、日高川町江川地内の山中で、下着姿の男性の遺体が捨てられているのが見つかった。現場から男2人が黒っぽいワンボックスタイプの乗用車で逃走するのが目撃されており、犯人の可能性があるとみて県警が隣接府県にも手配して行方を追っている。現場は江川小学校にほど近い住宅分譲地から数百㍍しか離れていない山中で、「なぜこんなところに」と住民は不安を隠せず、静かなまちに衝撃が走った。


 県警捜査一課や関係者によると、現場は江川小学校から南約200㍍にある通称「前田団地」と呼ばれる住宅が立ち並ぶ分譲地から南へ約300㍍入った山道沿いで、午前5時すぎ、仕事で使う機材を取りに車で通りかかった男性が、見かけない車が止まっているのを発見。車同士の対向が困難なぐらい幅員の狭い道路の東側に少し広くなっている空き地があり、そこで見知らぬ男2人が、空き地と山裾の間の沢になっているところで枯れ草などで何かを隠すようにして走り去るのを目撃。ゴミを捨てたと思い確認すると人のようなものを見つけたため、近くに住む男性に連絡して一緒に遺体であることを確認し、110番通報した。


 現場へ通じる道は前田団地からの1本だけで、捜査班は山の入り口に立ち入り禁止のテープを張り、捜査一課の捜査員や県警機動鑑識班が遺留品がないかなど、入念に調べを進めている。近くの住民よると、「逃走した車は堺ナンバーと聞いた」との情報もあるが、盗難車やナンバープレートが付け替えられている可能性もあり、捜査一課では黒っぽいワゴン車の行方を追っている。


 遺体は成人男性とみられ、着衣はトランクスのような下着をつけているだけで、顔は布で覆われていた。身元を示すような所持品はなく、年齢なども分かっていない。切り傷など遺体に目立った外傷は見当たらないという。身元の確認を急ぐとともに、25日中に司法解剖して死因等を特定することにしており、結果しだいでは殺人も視野に入れて捜査していく。


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