【ＢＯＸ】八重樫、Ｖ１！圧倒で判定３―０

８回、ブランケット（左）を攻める八重樫

　◆報知新聞社後援　ワールドプレミアムボクシング　ダブル世界戦　▽ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ　○王者・八重樫東（判定　３―０）─同級１０位・オスカル・ブランケット●（１２日、東京・大田区総合体育館）　王者・八重樫東（３０）＝大橋＝が挑戦者のオスカル・ブランケット＝メキシコ＝に３―０で判定勝ちし、初防衛に成功した。戦績は２１戦１８勝（９ＫＯ）３敗。　

　日本のジム所属の男子現役世界王者は９人。日本ボクシングコミッションは、江藤光喜（白井・具志堅スポーツ）の世界ボクシング協会（ＷＢＡ）フライ級暫定王座については、正当な理由がないとして認めていない。

　八重樫東「完璧とはほど遠い内容で、反省点ばかり。相手の左フックが強烈だった。生き残ったのでうれしいけれど、このままでは駄目だと思っている」

　オスカル・ブランケット「八重樫は強さこそ感じなかったがスピードがあった。負けには納得しているが、何ポイントも離されているとは思わない。できれば再戦して勝ちたい」

　佐藤洋太氏（元ＷＢＣスーパーフライ級王者）「八重樫さんらしくない試合だったけれど、ああいう幅広いボクシングもできる人。世界にいろいろな名選手がいる階級なので、今後も防衛を重ねてほしい」

　セレス小林氏（元世界スーパーフライ級王者）「八重樫は中盤から修正してポイントを取ったのはさすがだった」

　八重樫　東（やえがし・あきら）岩手・黒沢尻工高でインターハイ制覇、拓大で国体優勝。０５年３月プロデビュー。１１年１０月にＷＢＡミニマム級王座を奪取したが、昨年６月にＷＢＣ王者の井岡一翔（井岡）との統一戦で判定負け。ことし４月にＷＢＣフライ級王座に就き、２階級制覇。身長１６２センチの右ボクサーファイター。２１戦１８勝（９ＫＯ）３敗。３０歳。岩手県出身。