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【警告】 マイホーム購入から自己破産まで 【来世編】
ライター:t_2001t_furuさん(最終更新日時:2012/11/18)投稿日:2012/9/9 アドバイス受付中!
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- 付箋(アドバイス)指数普通
前回までのあらすじ
結婚、住宅購入、子育てと理想の人生を歩んでいる二郎。
しかしながら人生の3大出費と言われるうちの2つ「住宅資金」「教育資金」に追われて苦悩する日々。
このまま何の手も打たなければ「老後資金」どころか今の生活も危うい。
そんな中、妻が過労で倒れてしまう。
さらに二郎家族に人生の分岐点が待ち受けている。
自己破産へのカウントダウン目前か!?
妻の心境の変化
妻が以前と違ってマイホーム売却に理解しつつある。
妻 「住宅ローンから解放されたら幸せになれるかもしれない。家族のためにも検討する価値があると思う。」
二郎 「そうだね、うん。慎重に考えてみよう。お前や息子が幸せになるための選択をしなきゃ。」
今後について、二郎と妻は情報を集めたり定期的に話し合ったりしている。
とある日の夜。
二郎が自宅のテレビで野球観戦していると、羽の付いた虫をたくさん見かけるようになった。
「なんだか虫が多いな。夏だから仕方無いか....。」
と言いながらティッシュでプチプチ潰していた。
数日後、妻が提案してきた。
妻 「まずは我が家を査定してもらうのはどうかしら?」
二郎 「そうだな。査定額を知ってから考えても遅くないし。」
不動産鑑定士に査定を依頼した。
そして査定額は予想を大幅に超えて1200万!!
これには依頼者もビックリ。喜びのあまり言葉も出ないようだ。
というのは嘘で、なんでも○○団だったらこの額は嬉しいのだが、自宅の売却額がこれとは....。
ちょっと安すぎんじゃないの!?
この結果には二郎夫婦もかなりショックを受けたようだ。
二郎 「住宅ローン残高は2900万。家を売っても1700万の借金が残るわけか。」
妻 「4000万の家が3分の1以下になるなんて....。」
二郎「くそ~、あのボッタクリ工務店め!!釘バットで乗り込んでやる!!」
ポイント
- ハウスメーカー、工務店などの建築業界がボッタクリなのは当然である。
- 強引でも売ってしまえば後は野となれ山となれ。
- 施主が後に住宅ローン、固定資産税、修繕費などに苦しもうが知ったことじゃない。極端な話、施主一家が借金苦で無理心中したところで関係無い。
妻 「あなた、仕方ないわよ。売るつもりで買ったわけじゃないんだし....。」
二郎 「もちろんわかってるさ....。」
二郎 「それよりどうしよう?これじゃ売っても仕方無いし参ったなあ~」
妻 「そうね~。とりあえず今すぐ破綻ってわけじゃないけど。とにかく知恵を絞れば何か方法は見つかると思うわ。」
二郎「とにかく今後の俺たちにどんな選択肢があるか整理してみよう。」
ポイント
- 今の二郎家族にとっての選択肢は次の通り(実現性はともかくとして)
- 1.家を売却してローン残高を減らし、安い賃貸に住みながら残りのローンを返済する。
- 2.家を他人に貸しながら、安い賃貸に住みつつ住宅ローンを返済する。
- 3.このまま住み続ける。破綻したらその時に考える。
二郎 「とりあえず考えられる選択肢はこんなものかな。3は現状から何も変わらないから、まずは1と2を検討しよう。」
妻 「私たちだけで考えても限界があるから、専門家に相談したいわね。弁護士はどうかしら?」
二郎 「無料相談もあるみたいだし行ってみようか。」
二郎夫婦は弁護士事務所に足を運んで相談してみた。
田村 「どうも弁護士の田村です。よろしくお願いします。」
二郎夫婦 「住宅ローンを今後払っていけるか不安で。どうかよろしくお願いします。」
そして話は進み....。
田村 「残念ですが、今の状態だと家の売却は無理でしょうね。」
ポイント
-
住宅ローンは住宅を担保に借り入れしており、担保となる住宅を失った状態で住宅ローンが残ることは銀行が認めない。
これで先ほどの選択肢1.は候補から外れる。
二郎 「住宅を他人に貸すのはどうですかね?」
田村 「借り手が見つかって、さらに小沢さんと借り手の間で交渉が成立すれば可能ですよ。」
二郎 「そうですか。なるほど。」
田村 「人に貸すには私より不動産屋に相談されると良いですよ。」
妻 「わかりました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」
そして我が家。
二郎 「う~ん、借り手がいるかな?いたとして家賃いくらになるかな?」
妻 「家賃がいくらだったら私たちが生活していけるかしら?」
ポイント
-
人に貸す場合、家賃収入がいくらだと二郎家族が生活していけるのか?
まず現在の二郎家族の住宅に関する支出を整理しよう。
・住宅ローン \125,000
・(固定資産税+都市税)÷12= \10,000住宅関連支出 合計 \135,000
仮にだが、二郎家族がマイホームを人に貸しながら\60,000の賃貸に住むとしよう。
住宅関連支出は\195,000 (\135,000+\60,000)になる。
その金額から家賃収入を引いた額が住宅関連支出となる。
家賃収入が\100,000としたら、\95,000 (195,000-\100,000)が支出だ。
住宅関連支出が\135,000から\95,000に減れば生活はだいぶラクになるのだが...。
二郎 「この家だったら10万で借りる人いるかな?」
妻 「4LDKだしいるかもしれないわね。」
二郎 「よし、週末に不動産屋に相談してみよう。」
そして週末。
二郎夫婦は家賃収入について不動産屋に相談した。
不動産屋 「う~ん、家賃10万は高い気がしますね。この条件だと8万が妥当かと。」
注意
-
二郎が住宅購入してから10年余り。
少子化が進む中、それに逆行して世の中に住宅が増えすぎた。需要が減っているのだ!!
住宅価値が下がっている。
だから売りにくく、借り手もいない。借り手市場の今、高い家賃だと敬遠されるのは火を見るより明らかである。
不動産屋 「とにかく物件を見てみないことにははっきりしたことは言えませんね。」
二郎夫婦の家を住宅鑑定士に見てもらった。
不動産屋 「築10年以上経っていますよね?この状態だと、人に貸す場合はある程度の修繕が必要になります。」
二郎 「修繕にはいくら必要ですかね?」
不動産屋 「200万ほど必要ですね。」
二郎 「そ、そうですか....。」
二郎夫婦はしょんぼりしながら不動産屋を後にした。
注意
-
修繕して貸すとして、生活が大幅にラクになるとは考えにくい。
貯金が100万あったとしても修繕費で200万かかれば、100万を工面する必要がある。
そして借り手が見つかったとしても、月々のローンとは別で、ボーナス加算分(二郎の場合は\100,000)を施主が払うことに変わりは無い。
人気物件であれば高い家賃で借り手がついて生活も潤うのだが、そんな物件は稀だ。
妻 「なんだか疲れた。マイホームを購入した時点で私たちの人生がこうなることは決まっていたのよ。」
二郎 「4000万は俺達には荷が重すぎた。2500万ぐらいにしておけば良かったな。」
妻 「こんなことになるなら、もっと住宅ローンについて勉強しておけば良かった。」
二郎 「宝くじでも当たんないかなぁ。はは」
八方塞がりとなった二郎夫婦。
お互いの会話でもネガティブな発言しか出てこない。
マイホームを見ても今となっては空しいだけ。
とにかく今は住み続けるしかない....。
そのうち突破口が見出せれば良いのだが。
そして2年後
「きゃぁぁぁーーーっ、助けてあなた!!」
なんと!!縁側近くに数100匹の羽アリが!!
二郎 「この野郎!!」
ぷしゅわぁぁーーーーーーーーーっっ!!
二郎は殺虫剤で羽アリを退治した。
妻 「こ、これひょっとしてシロアリかしら?」
二郎 「えぇぇぇーーーっ!?この家にシロアリーーッ!?」(汗)
小沢二郎(52歳)
息子は高校受験を控えており塾通いしている。
こんな大切な時期に住宅に異変があると言うのか!?
【望郷編に続く】
次回、感動と涙の最終回。
二郎家族の運命や如何に!?
真面目に生きていれば最後はきっと幸せになれるはず....。
それは二郎家族だって例外じゃないはず....。
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