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「住宅ローン返済月額14万円」家族ばかり破綻していく「ワケ」。――夢を「悪夢」にしない方法はこれしかない!

「お金」見直し応援隊
ファイナンシャルプランナー 宮里惠子
2010年 11月16日

「返済月額14万円」の破綻者続出は「ナゼ」
 

 約1年前に「多重債務者の借金解決法」についてこのコラムで書いたのだが、現在、FPの相談現場で急増している「住宅ローンが返せない」という話は、ある意味多重債務者の相談よりも深刻かもしれない。今回はこのあたりの事情について書いてみよう。

 最近受けた相談者の年齢や職業はさまざまなのだが、不思議な共通点がある。

 住宅ローン返済月額が「14万円」であることだ。

 そこで「返済月額14万円」というキーワードから見えてくるものがないか、考えてみた。

 現状、ボーナス払い併用の人は少ない。そう仮定すると、年間返済額は14万円×12か月で168万円。

 銀行などの民間金融機関や住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)では、年間返済額の割合を年収の35%以下としている場合が多い(住宅金融支援機構は、年収400万円未満の場合、30%以下)。

 ここから逆算すると、年間返済額168万円が35%として、年収約500万円、30%なら約600万円。

 ――これは、サラリーマン家庭の「ごく平均的な年収」である。

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