41・0度を記録した高知県四万十市の西土佐地区は愛媛県境に近い山あいにある。高知地方気象台によると、同地区は周囲の山から見下ろされるように標高が70メートルほどと低い。海からの南風が届かず、空気がよどみやすい。この「盆地」のような気象条件に、強い日射が続いたのが原因とみられる。
また、今夏は太平洋から暖かい空気が西回りで日本列島に流れ込む傾向で、入り口にあたる高知県西部は影響を受けやすいという。
今回の猛暑は、中国大陸のチベット高気圧が一部切り離されたのが原因とされる。
気象庁によると、上空1万メートル前後を強く吹く偏西風が、中国大陸の東で大きく南に蛇行。それによってチベット高気圧の本体から「支店」(気象庁担当者)のように切り離された高気圧が、日本列島を覆った。