国防

歴史を忘れた韓民族にこそ未来はない

「安全保障」の視点が見られない韓国の日本批判

2013.08.13(火)

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日本が日清戦争および日露戦争をしなかったか負けていたら、今の韓国はあるのかないのか。この疑問にジェームス・アワー氏が率直に答えてくれた(「産経新聞」25.7.26付「正論」)。

 「清国が勝っていたら、韓国は現在、中国の植民地になっているかもしれないし、ロシアが次の戦争に勝っていたら、韓国はロシアの植民地になっているかもしれない。日本の勝利はとどのつまり、韓国を自由市場経済の民主主義国という今日の地位へ導いたのである」

 これが歴史の真実であり、正しい読み方であろう。

 日本はその後、中国や米国などのABCD包囲網によって大東亜戦争に引き込まれ、敗戦した。戦後は周辺諸国への謝罪と補償を繰り返しながら、国際社会の安定を一途に祈念してきた。

 そうした努力の結果、世界で最も好かれる国になり、東南アジア諸国から評価されるようになった。そうした中にあって、歴史を歪曲して自国中心の歴史認識を押し付けようとするのが韓国(および中国)である。

 放縦ではない抑制の利いた自由と全体主義でなく少数意見も取り上げる民主主義が、今ほど必要とされている時はない。韓国は基本的には自由・民主主義の国に分類されるが故に米国と同盟関係にある。このことは安全保障の観点からは米国を介して日本とも大いに関係するということを忘れてはならない。

 日韓ともに国家の存続に関わるような脅威が顕在化しつつある今日の状況下において、韓国には安全保障抜きの言行しか窺えない。それぞれの歴史認識を許容して、半歩でも前進することが必要ではなかろうか。

本当のことが言えない韓国人

 親族の結婚式に出席するために帰国した呉善花(オ・ソンファ)氏が入国拒否された。もとは韓国人で、「自由な言論活動」がやりたくて、また「嘘で人を傷つけるだけ傷つけて何とも思わないような人の多い韓国社会にほとんど絶望して」(呉善花著『虚言と虚飾の国・韓国』)日本に帰化した人である。

 『スカートの風』シリーズをはじめ、日韓の歴史認識や伝統・文化、行動様式などについての評論が多数ある。

 「ハングル優先政策が世代間の文化断絶を起こし、韓国人がノーベル賞を受賞できない理由だ」と述べたことが「韓国文化を貶めている」(朝鮮日報)ことになり入国拒否につながるようでは、日本と価値観を同じくする国家とは言えない。

 日本人の多くは韓国が自由を尊重する民主主義の国であると思っている。とんでもない誤解である。歪曲した歴史認識を平然と日本に強いる韓国であることは、竹島や従軍慰安婦でいやというほど見せつけられている。

 日本ではきらびやかな韓国ドラマ(王朝ものや現代もの)が一時大流行した。しかし、概ねの筋書きは裏切り、謀反、密通、賄賂の繰り返しで、うんざりする代物ばかりだ。なお、当時の衣装などはみすぼらしい限りで、ドラマで想像されるものとは雲泥の違いがある。

 歴史認識が国によって異なることは当然であるが、韓国では自己中心的な民族主義が根底にあり、異なる見解は批判されるばかりか言論封殺から人間否定にまで発展する。

 呉氏の入国拒否はほんの一例に過ぎない。自由民主主義の国を標榜しながら現在でも、米国へ亡命したり難民許可を貰う人が後を絶たない状況で、これまでに5000人近くに上ると言われる。

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