主権回復を目指す会よりメルマガが二つ届きました。
�。厳遑隠菊�に心すること
http://nipponism.net/wordpress/?p=23336
声明文「終戦記念日は英霊と戦没者を追悼する祈りの日」
＜８月１５日の九段下を募金や物品販売で汚すな！＞
��抗議街宣「安倍政権に課せられた使命は靖国神社への公式参拝だ」
http://nipponism.net/wordpress/?p=23395
主権回復を目指す会の西村修平さんは映画、歌舞伎、短歌など日本文化に造詣が深く、私の代表する八王子五行歌会にも作品を載せてもらっているのでここで紹介します。最初の五首は東日本大震災への哀悼の歌、６番目は先月の七夕を歌われたもの。なお最初の五種は私が勝手に五行に直したことをお断りしておきます。
突然の
海盛り上がる
夢うつつ
瓦礫と化したる
真昼の暗黒
世の憂ひ
知らざる雛の
横顔に
薄日いろさす
三月弥生
戒めの
ごとく止まる
一本の
松は 襤褸（らんる）の
姿さらして
虫や鳥
人間さえも
見かけざる
春は沈黙
ＦＵＫＵＳＨＩＭＡ第一
春の日の
明るさのみを
照り返す
瓦礫の上に
無情の碧空
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七夕に 叶わぬ願いを 願いとし つぶやく音色に 風鈴の鳴る
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私は愛媛生まれで、父親が６４歳の時に生まれたため、子供の頃から寝物語に俳句や短歌の作り方を教わり、五行歌の同人にもなって多少の批評眼はありますが、西村さんの短歌は非常に格調が高く、分類すれば主観写生と心境の歌でしょうか、しっかりした技術が裏に隠れていて、感心することしきりです。
特に私が感動するのは次の歌です。
世の憂ひ
知らざる雛の
横顔に
薄日いろさす
三月弥生
短歌は季語には拘らないのですが、敢えて言えば３重季語で、震災の瓦礫の中に捨てられたのかお雛様の美しい横顔に夕日が紅をさしたように映えている姿は、実に複雑微妙。いわゆる対位法を使った歌です。（私は深刻な歌を技術批評する癖があります。ご了承下さい） 人形は「死んだ素材を加工して魂を入れて」作るのですが、この人形は震災の中で生き残ったのか、再び死んだのか、禅の公案になりそうなオブジェとなって異常に強いイメージを喚起します。
私は現代を末世と規定しているので、右翼も左翼も、主義主張も、あらゆる宗教も垣根を取っ払って救国のため、世直しのために連帯すべきと思っていますし、私個人の抱える問題も生きているうちに叶うか叶わぬか分かりませんが、白光に包まれた涅槃の故郷に戻るまではあらゆる力を注ごうと決意しています。日々の闘いの中でこのような歌を詠む心の余裕を残したいものです。