王者八重樫が判定勝ちで初防衛／詳細

＜プロボクシング：ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ１２回戦＞◇１２日◇東京・大田区総合体育館

　王者八重樫東（３０＝大橋）がオスカル・ブランケット（２８＝メキシコ）の挑戦を退け、判定勝ち（３－０）で初防衛に成功した。

立ち上がり、ブランケットが左右のフックを大きく振り回しながら攻め込むも、動きに固さが見える。八重樫がフットワークやクリンチなどでパンチをさばく展開が続きラウンド終了。

リーチで勝る挑戦者が得意の左フックを主体に襲いかかるも、八重樫は冷静にパンチをかいくぐり的確にパンチを当てる。ラウンド中盤からはブランケットがやや警戒しはじめ勢いが落ち、八重樫はフットワークを見せる余裕を見せ始めラウンド終了。

ラウンド開始３０秒後、八重樫がブランケットの懐に飛び込み素早い連打を見舞うも、レフェリーからバッティングの注意を受ける。その後はブランケットの大振りなパンチに八重樫が的確なカウンターを合わせる展開が続き、ラウンド終了。

ブランケットの手数が減り、両者にらみ合いつつ、時折八重樫がスピードを生かしブランケットの顔面にパンチを当てる展開。４回を終え、八重樫（３９－３７、３７－３９、３８－３８）ブランケット

序盤から八重樫がスピードでブランケットを翻弄。ブランケットの打ち終わりに八重樫が飛び込み、顔面にクリーンヒットを重ねる。ラウンド終盤に入るとブランケットが手を出さなくなり、終始八重樫ペースでラウンド終了。

ラウンド開始から約１分後、ブランケットがローブローを訴えインターバルが取られる。試合再開後、八重樫は肩をつけての接近戦を挑み、ブランケットはボディ攻撃に顔をゆがめる。これを好機と見たか八重樫が攻め込み、ブランケットは後退する場面が目立ちラウンド終了。

ラウンド開始から八重樫は左ジャブ、右ストレートを主体に懐へ飛び込む機をうかがう。ブランケットは試合序盤にくらべ手数が大幅に減り、ガードを固め防御に終始してラウンド終了。

八重樫がボディを攻めるも、これに対しレフェリーがローブローで八重樫に減点１を宣告。八重樫はプレッシャーをかけ続け、２分３０秒すぎに左ストレートから打ち合いに持ち込み、ラウンド終了間際に右ストレートをブランケットの顔面にヒットさせダウンを奪う。８回を終えた採点は八重樫３－０（７６－７４、７７－７３、７７－７３）ブランケット

前ラウンドでダウンを喫したブランケットは手数を増やすも、八重樫は冷静に上下へ打ち返す。ブランケットの１発に対し八重樫が３発パンチを返す、といった展開が続きラウンド終了。

ブランケットは体力の消耗が鮮明になり、手数は再び減り、パンチも大振りに。対する八重樫はこれまで通りのスピードで的確にパンチを当て続ける。ラウンド終了間際、接近した八重樫に対しブランケットがフック連打を見舞うも八重樫は冷静にガードしラウンド終了。

八重樫はフットワークを使い始め、ブランケットの呼吸を乱す展開。１分３０秒すぎにはブランケットの顔面に右ストレートをヒットさせる場面も。ラウンド終盤に打ち合いになるも、最後まで八重樫ペースで終了。

ラウンド序盤、ブランケットは一発逆転を狙い前に出る。八重樫は足を使いこれをさばく。ブランケットは前に出続けるもスタミナ切れか手数が追いつかないまま試合終了。

　［2013年8月12日19時56分］