脱 線事故現場付近に落ちた大きな岩=岡山市下牧で19日午前8時39分、石川勝義写す |
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『優先個所でなかった』 ローカル線の安全後回しに 約三・九キロの同区間では、昨年二月、線路に流れ込んだ落石や土砂に回送列車が突っ込み、運転士が軽傷を負ったほか、ことし七月にも大雨で線路に土砂が流入。このためJR西は区間内の一部にワイヤを線路脇に張る落石検知器を整備した。 今回の現場とほぼ同じ場所で、一九七二年七月に土砂崩れが起きていたが、整備対象から外れていた。JR西は「長い期間災害がなく、優先個所ではなかったが、来年度から津山線全線の安全を検討する予定で、その矢先の事故だった」と釈明。徒歩巡回も十月二十五日からしておらず、JR西日本労働組合岡山地方本部の幹部は「もし線路上に岩が残っていたら、大惨事になっていた」と非難している。 検知器設置の義務はないが、国土交通省は省令で危険個所の整備を指示。鉄道評論家の川島令三さんは「検知器で十分防げた事故。検知器は地方の私鉄でも整備しており、なかったのは驚きだ。怠慢としか言いようがない」と批判。「JR西はローカル線になるべく金を掛けないようにしている。地方にも安全のための予算を配分すべきだ」と指摘している。 |
| 中国新聞ニュース 脱線の津山線、昨年にも落石 防止柵なし '06/11/19 - 線路付近には縦三メートル、横六メートル、高さ二メートルなどの落石が複数あり、列車が通過した線路は約二十−三十メートルにわたり大きくゆがんでいた。線路沿いの山の岩盤が崩落したとみられる。JR西や岡山西署が事故の原因を調べており、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会も調査官を派遣。 同支社によると、男性運転士は事故当時、時速六十五−七十キロ出し「線路上にササのような植物が見え急ブレーキを掛けたが、車両が斜めに傾き脱線した」と話しているという。 JR西によると、列車は運転士一人のワンマン。二両とも線路脇の斜面に寄り掛かるように大きく傾き横転した。落石は列車にはぶつかっていないもよう。 列車は十九日四時二十九分に津山駅を出発、五時四十五分に岡山駅に着く予定の始発だった。JR津山線は全線運転を見合わせバスで代替輸送した。現場は岡山駅の北約十キロ。単線で旭川沿いに蛇行している。 同区間では昨年二月、落石や土砂に列車が突っ込み、運転士がけがをした事故があった。JR西は落石防止の柵などの措置はとっていなかったという。 【写真説明】脱線、横転したJR津山線の列車=19日午前8時52分、岡山市下牧で共同通信社ヘリから |
| JR津山線で脱線、25人負傷 近くに落石、線路ゆがむ 19日午前5時半ごろ、岡山市下牧のJR津山線玉柏−牧山駅間で、津山発岡山行き下り列車(2両、乗客25人)が脱線、横転した。JR西日本岡山支社などによると、運転士を含む26人のうち25人が負傷、20−60代の女性3人が腰を打つなどして入院。 線路付近には縦3メートル、横6メートル、高さ2メートルなどの落石が複数あり、列車が通過した線路は約20−30メートルにわたり大きくゆがんでいた。線路沿いの山の岩盤が崩落したとみられる。JR西や岡山西署が事故の原因を調べており、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会も調査官を派遣。 同支社によると、男性運転士は事故当時、時速65−70キロ出し「線路上にササのような植物が見え急ブレーキを掛けたが、車両が斜めに傾き脱線した」と話しているという。 JR西によると、列車は運転士1人のワンマン。2両とも線路脇の斜面に寄り掛かるように大きく傾き横転した。落石は列車にはぶつかっていないもよう。 岡山地方気象台によると、岡山市内は18日午後から弱い雨が断続的に降っていた。 列車は19日4時29分に津山駅を出発、5時45分に岡山駅に着く予定の始発だった。JR津山線は全線運転を見合わせバスで代替輸送した。現場は岡山駅の北約10キロ。単線で旭川沿いに蛇行している。 同区間では昨年2月、落石や土砂に列車が突っ込み、運転士がけがをした事故があった。JR西は落石防止の柵などの措置はとっていなかったという。 (共同) |
| 列車脱線25人けが 岡山・津山線 落石で線路陥没か
現場周辺には近くの山の岩盤が崩落した大きな落石が複数あり、線路に落石でできたとみられる陥没があった。 同日午後現地入りした国土交通省航空・鉄道事故調査委員会はこの陥没が事故の引き金になったとみて詳しい原因究明に乗り出した。 現場は単線で旭川沿いの山あいを蛇行するように線路が走っている。JR西日本岡山支社によると、列車は時速六十五−七十キロで現場に進入した。 運転士(44)は「線路上にササが見え急ブレーキを掛けたが、車両が斜めに傾き脱線した」と話しているという。 最も大きい落石は縦三メートル、横六メートル、高さ二メートルで重さ約百トンという。さらに列車が通過した二十−三十メートルにわたり線路がゆがみ、一部に落石でできたとみられる深さ約十センチのへこみがあった。 事故調委は、列車がこのへこみに車輪を取られて脱線したとみている。 JR西などによると、十八日午後十一時四十分ごろ、終電が通過した際には異常はなかったという。 玉柏−牧山間では昨年二月に土砂に列車が突っ込むなどたびたび土砂崩れが起きたが、JR西は、今回の現場には防護柵などを設置していなかった。 岡山地方気象台によると、岡山市内は十八日午後から弱い雨が断続的に降っていた。現場は岡山駅の北約十キロ。 脱線した列車も含め計五十一本が運休・部分運休し、約三千六百人に影響が出た。
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| ◇2005年(H17)2月26日/JR津山線・土砂崩れで落石に接触
発生日時 2005年(H17)2月26日7時05分ごろ
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