大雨:100ミリ豪雨、都心急襲 浸水、交通も乱れ

毎日新聞 2013年07月23日 23時43分(最終更新 07月24日 01時13分)

視界がかすむほど降った雷雨=東京都港区で23日午後2時58分、武市公孝撮影
視界がかすむほど降った雷雨=東京都港区で23日午後2時58分、武市公孝撮影

 激しい雨と雷が突然、都心を襲った。23日午後、関東地方は大気の状態が不安定になり、天気が急変。東京都の目黒区や世田谷区付近では、レーダーによる解析で午後4時半までの1時間に約100ミリの猛烈な雨に見舞われた。気象庁は2010年7月以来3年ぶりに東京都に「記録的短時間大雨情報」を出した。各地で浸水被害が出たほか、交通機関も大きく乱れた。

■浸水

 東京都世田谷区上馬では午後4時ごろ、雷と豪雨に見舞われ、区によると住宅約100棟が浸水した。

 「みんなゴミになっちゃった」。午後8時すぎ、家の前で片付けをしていた主婦(43)は、水につかった本や衣類を前にため息をついた。「マンホールから水が噴水のように噴き出し、道路が一瞬で川になった」。水は自宅に流れ込み、床上30センチに達した。

 近くのレンタカー店のスタッフ、米野佳秀さん(49)は「地面を打つ雨音は耳をつんざくようだった」と振り返った。同区弦巻では道路のアスファルトが浮き上がり、一時不通に。区は午後4時20分ごろ区長を本部長とする水防本部を設け、半地下の家屋の周囲に土のうを積み、たまった水をポンプで吸い上げるなどした。

 目黒区内では山手通りが冠水し、トラックが立ち往生して1時間15分間通行止め。品川区のJR西大井駅周辺や大田区上池台などでも住宅が浸水した。世田谷、目黒、品川区を流れる目黒川も水位が急上昇し、都が氾濫注意情報を出した。埼玉県朝霞市でも床上浸水1軒、床下浸水5軒の被害があった。【神足俊輔、木村健二】

■鉄道も混乱

 東急東横線は午後4時半ごろ、架線が切れたため渋谷−菊名間で約3時間運転を見合わせた。川崎市の武蔵小杉−元住吉間の高架上では走行中の特急と普通電車が立ち往生し、乗客が線路を歩いて両駅へ移動。池上線や目黒線、多摩川線も一時運転ができなくなり、東急線だけで約15万9600人に影響が出た。

 JR東海道新幹線も川崎市内の雨量計が規制値を超え、午後4時半から約40分間、品川−新横浜間で運転を中止。小田急小田原線は午後3時59分から6分間、停電のため経堂−生田間で運転を見合わせ、江ノ島線のダイヤも乱れた。千葉県内でも大雨のため、内房線と久留里線の一部区間で運休や遅れが出た。【北川仁士、味澤由妃、加藤隆寛】

■停電

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