TPP:日本、23日午後にも交渉初参加 協議は2日半
毎日新聞 2013年07月23日 11時51分
【コタキナバル(マレーシア)大久保陽一】マレーシア東部の都市、コタキナバルで開かれている環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉会合に、日本は23日午後にも初参加する。25日までの今会合で日本が協議に加わるのは2日半限りで、農産物の関税維持などを求める日本の姿勢をどこまで示せるかが焦点になる。
政府はこの日午前、交渉を行っているホテルに作業室を設けた。鶴岡公二首席交渉官は交渉団約100人に対し「政府全体が一致して国益を最大限実現するため全力を尽くす」と話した。
日本の交渉参加が正式に認められるのは、米議会の承認手続きが終了する日本時間午後1時過ぎ。鶴岡首席交渉官が、交渉参加11カ国と交渉内容の秘密を保持するという保秘契約にサインし、正式に参加すると、交渉経過などが記載された数千ページに及ぶとされる協定文案を閲覧できるようになる。政府は午後から開かれる「知的財産」などの作業部会に参加するが、農産物や工業製品の関税撤廃などを議論する部会は19日で終了しており、今回は間に合わなかった。