参院選:全議席確定 自民最多の65
毎日新聞 2013年07月22日 11時39分(最終更新 07月22日 12時50分)
第23回参院選は22日未明に改選121(選挙区73、比例代表48)の議席が確定した。自民党は現行の選挙制度のもとで最多の65議席を獲得。公明党は11議席を得た。与党は非改選を含め参院で135議席の安定多数に達し、全常任委員会で委員の半数を確保した上で、委員長ポストの独占が可能になった。
自民党は改選数1の1人区で29勝2敗と圧倒的な強さを発揮した。比例代表は18議席で「比例第1党」になったものの、2001年の20議席には届かなかった。公明党は候補者を立てた4選挙区で全勝し、比例も7議席を獲得。自公は計76議席で、参院の過半数に必要な63議席を大幅に超えた。
みんなの党と日本維新の会は各8議席と伸び悩んだ。自民、みんな、維新3党の合計議席は81。新党改革を含む非改選(62議席)と合わせて143議席になった。参院で憲法改正の発議に必要な3分の2(162議席)には満たないが、「加憲」を掲げる公明党を加えると163議席に上る。
一方、民主党は選挙区、比例とも振るわず、1998年の結党以来最低の17議席にとどまった。共産党は東京など3選挙区で議席を獲得し、比例も5議席に伸ばした。社民党は改選2議席を下回る1議席止まり。生活の党とみどりの風は議席を獲得できなかった。【中田卓二】