2013年07月23日
■昨日のコクレアの人工内耳のマッピング(1)
昨日は1年8ケ月ぶりに左の人工内耳ニュークレアス5(N5)のマッピングを行った。
6月25日に聴力レベルを測定した際に、右のメドエルに比べ高音域が低かったということもあるし、長いことマッピングをしていなかったからだ。
サウンドプロスセッサ(スピーチプロスセッサ)をマッピングソフトの入ったノートパソコンにケーブルで接続して電極の作動状態を確認する。22個の電極はすべて作動している。
次にやっと聞こえ始める電流値とこれ以上は大きすぎるという電流値を設定する。22個の電極のうち、左の低い音域から右の高い音域の飛び飛びの10個の電極だけ、設定する。
メーカーのコード化式、刺激レートなどの違いはあるが右のマッピングの際にかなり大きい音が入ってもすぐ慣れることを経験したので、少し高めにしてみた。
このマッピングに対して、ノイズ、エブリディ、ミュージックなどのスマートノイズサウンドが設定される。
スマートサウンドは音場環境設定みたいなもので、周囲の音環境に合わせて出力を変えるか、入力を変えるのかどちらかだ。
新しいマップのノイズ、エブリディ、ミュージックを登録してもらい、今までの設定のノイズを4番目に残した。
(続く)
ラビット 記
2013年07月11日
■ロフォス湘南にアラートマスターが
3日間の研修会場になった施設中央福祉学院「ロフォス湘南」の宿泊部屋に、ドアのノックやモーニングコール、目覚まし時計と連動したバイブレータとライトが作動する「アラートマスター」を設置してもらった。
すでに製造中止になっているようだが、強い振動と灯りで起きられるので、心理的負担も軽減された。
各種法律の施行により、これからは宿泊施設の必須の設備になる。
ラビット 記
2013年07月09日
■総合支援法の意思疎通支援事業の確認
昨日のK市の手話通訳者研修で「総合支援法と手話通訳事業」として、地域生活支援事業の意思疎通支援事業について、講義した。
地域の手話通訳者に話すのは2回目だ。
都レベルの通訳者集団は障害者総合支援法や障害者権利条約などのことは一定の学習をしているが、地域の登録だけだとその知識がないかも知れないと聞いていた。
どういう組み立てで話すか考えた。
総合支援法は、障害者制度改革の途中の産物。
制度改革の中で総合福祉法を目指していた。→「骨格提言」の6つの目指すもの
しかし「骨格提言」が総合支援法になった
佐藤部会長が60分の1しか取り入れられていないというほど不十分。
骨格提言は無視できず付帯決議で見直しが付いた。
総合支援法の中の意思疎通支援事業は、大きく変わっている
なぜか?一つは制度が不十分で問題が大きくなった→高松市裁判
もう一つは制度改革が進み、コミュニケーション支援に関わる法律が多くなっている
・障害者基本法
・障害者差別解消法
・障害者総合支援法
・同付則
・衆議院、参議院付帯決議
どう変わったか?
・名称
・市町村と都道府県必須事業
・モデル実施要綱の提示
政府はこの説明に2回の主管課長会議を開き、3回の通知を出している。
総合福祉推進事業の補助金で全日本ろうあ連盟に手話通訳派遣事業要綱検討実施
モデル実施要綱の意義
・地域格差をなくすための全国基準
・未実施の市町村の実施要綱のモデルとなる
・実施自治体にとっても比較対象、到達目標となること
モデル実施要綱の特徴
・モデル実施要綱の共通理解のためにガイドラインが提示されていること
ガイドラインは現行実施要綱の検討の視点も提供していること
・総合支援法の理念や各法律の条項に合致した合理的配慮基準を示していること・コミュニケーション支援を「場」への支援と考えていること
・市町村と都道府県の役割分担を明確にした
モデル実施要綱の内容
・広域派遣事業の仕組み、費用負担の考え方
・派遣の範囲→全国
・派遣の内容はほぼ無制限(なぜか?)
・
今後の取り組み方
・制度改革の到達点として、モデル要綱の学習
・自治体に申し入れ
・派遣事業の差別事例の集積(対面ヒアリング、アンケート)
午前5時51分の通勤車両
2013年07月07日
2013年07月04日
■障害者総合支援法のポイント
最近は障害者総合支援法について講演を依頼されることが多い。
意思疏通支援事業はもちろんだが、障害者制度改革全体の到達点を話すようにしたい。
障害者総合支援法は障害者自立支援法の焼き直しだが、意思疏通支援事業については、制度改革の視点、障害者総合福祉法の骨格提言を先取りしたものになっていること、それは116万筆の情報・コミュニケーション法の署名、国会や議会への働きかけ等の運動の成果であることは落とせない。
特に、意思疏通支援事業のモデル実施要綱は理想的過ぎるのではなく、障害者差別解消法、障害者権利条約の批准が近づいた現在現実のものとして、実施を目指す必要がある。
ラビット 記
2013年07月03日
■人工内耳の新しいマップの威力!
新マップの威力!すごいリアルな臨場感があります。
いま通勤電車の中です。ホームから発車するとシュシューという圧縮空気の音か車体の軋む音、キルキルとかレールと車輪の摩擦音かベアリングの軋む音、かつ隣の人が新聞をたたむクシャクシャ音も聞こえます。
女性のアナウンスの内容もわかります。今までは騒音がやや抑制された中で声が強調されて聞こえていたのですが今は喧騒の中で声が何を言っているかわかります。もっとも聞き慣れた車内アナウンスだからかも知れません。
マップを変えた時はガーッとうるさかったのですがじきに慣れました。
急に明るい所に出れば眩しいがじきに慣れるように慣れました。
3月の音入れから丁度4カ月経過。5月以来これまでのマップを使っていましたが、今は6月に設定した新しいマップです。飲み屋の喧騒の中でも事務所でもです。
うるさいところで聞きとれるようになるためにも、最初はわからなければ聞き返しても聞くようにしています。
脳が順応するようにいろいろな場所でもこのマップを使っています。疲れたら前のマップに戻して休ませれば良いです。
6:40発乗車、次駅で特急乗り換えたので新宿7:18着。
新宿駅南口に出ると風切り音がうるさいのでボリュームを下げると収まりました。
ラビット 記
2013年06月20日
■人工内耳の聞こえとハビリテーション
人工内耳の聞こえは補聴器装用時のそれを凌駕している。
未知の聞こえの世界に入って行く気分の毎日だ。
聞こえていた言葉や音を取り戻すのではなく、新しい聞こえの獲得に挑戦していることを言語聴覚士やろう学校教員等が「ハビリテーション」と言っている。それを親たちも聞いて納得している風だ。
「リハビリテーション」とは本来機能回復等の狭い意味ではなかったはずだ。「障害」を持つものが「活動」や「参加」する上で求められるすべての作為を総称している。
人工内耳のインプラントは「身体構造・心身機能」の医学的改変であり、マッピングと聞き取り経験の過程は「活動」に他ならない。
こうした各部分を総合的に把握しない「ハビリテーション」では狭い意味の機能訓練の意味しかないのではないか?
難聴者の支援に国際生活機能分類を活用する実践が望まれる。
ラビット 記
■Fw:≪TOMO市メルマガ≫ No.275 障害者差別解消法が成立!
きょうされんネットショッピングモールTOMO市より、
新着情報をお届けします。
【 Contents 】
障害者差別解消法が成立!
【 お知らせ 】
◆ 震災から2年と3カ月が経過しました。
きょうされんTOMO市 「東北物産展」は、【販売支援】とあわせて【現地の声を届ける】 という大切な役割も担っています。
忘れないあの時を持ち続けよう大切なつながりを支援の手を絶対はなさない
全国で東北物産展を企画してください。
こんばんは! TOMO市のナカです。
台風3号が、太平洋で足踏みしてそのまま消滅してくれたと思ったら、もうすぐにそこには、台風4号…。
なんだか元気よく近づいてきていますね。
金曜日には九州上陸かもしれないと言われています。
大きな被害がでないと良いのですが…。
ジメジメした日が続く毎日ですが、今日、国会で障害者に関わる法律がひとつ成立しました。
今回はその話をさせていただきます。(^^)/
ちょっと、毎日新聞記事の冒頭部分をご紹介します。
あとでぜひ、全文を読んでみてくださいね。
■障害者差別解消法:共生社会目指し、参院で成立
毎日新聞 2013年06月19日 11時07分
障害の有無にかかわらない共生社会の実現を目指す「障害者差別解消法」が19日午前、参院本会議で全会一致で可決、成立した。
公共機関や民間企業に対し、障害を理由とした不当な差別的取り扱いを禁じ、過重負担にならない限りは施設のバリアフリー化を進めるなどの合理的配慮を求める内容。
国に指導・勧告権があるとして、虚偽報告した企業への罰則規定も設けた。
施行は3年後の2016年4月。
何が差別に当たるか、政府は今後、基本方針を策定する。
政府が目指す国連障害者権利条約の批准に向けた国内法整備の一環で、11年成立の改正障害者基本法で障害者への差別禁止が定められたことを受け、差別解消策を具体化するため制定した。………
⇒ http://mainichi.jp/select/news/20130619k0000e010183000c.html
と、いった内容です。
前政権発足から、「障害者権利条約」の批准を視野に入れた国内法の条件整備のために、障害者制度改革の推進室が設けられ、障害のある当事者が制度づくりの会議に積極的に参加して、これまで「障害者基本法」や「障害者総合支援法」などの整備を進めてきました。
話し合いでまとめられた「意見」等と比べると、まだまだ不十分な内容の法律ではありますが、障害を理由にした差別を禁止する法律が出来ることはとても意味のある事だと思います。
衆議院、参議院を通して、附帯決議の形で若干の修正が行われましたが、法案が国会に上程されたときに、この法案に何が足りないのか、きょうされんが見解を発表していますので、ぜひお読みください。
⇒ http://www.kyosaren.com/statement/2013/05/post-29.html
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お叱り・アドバイスは、更によりよいものづくりを進めるための、大変貴重な材料になります。
たくさんのお声をお待ちしています。
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─T─O─M─O─市─
『 温ったか ここに あったか 』
障害のある人たちが働く「作業所」のショッピングモールTOMO市
2013年06月09日
2013年06月04日
2013年05月30日
■難聴学級の情報保障
情報です。
6月2日の「ろうを生きる・難聴を生きる」
練馬区立開進第2中学校(難聴学級)のことが少し紹介されます。
モバイル型遠隔情報保障システムの紹介もあります。
*筑波技術大学の三好茂樹准教授などのグループが開発したシステムで、授業などで先生がしゃべった音声を携帯電話で送り、その情報を遠隔地でパソコンに入力。その情報をインターネットで流し、生徒はそこにアクセスして携帯の画面で授業内容を把握するというもの。
■障害者差別解消法案、衆院内閣委員会通過
本日(5/29)午前、衆議院内閣委員会において、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律案について審議され採択されました。(法案は内閣府ホームページ参照↓)
http://www8.cao.go.jp/shougai/kaisyouhouan-anbun.html“>http://www8.cao.go.jp/shougai/kaisyouhouan-anbun.html
附帯決議が出されましたので添付いたします。ご参照ください。
権利条約の批准を見据えており、本法での差別の趣旨は権利条約と同じと内閣府統括官より答弁されました。
質問議員は、次のとおりでした。
高木美智代(公明)
中根康浩(民主)
杉田水脈(維新)
大熊利昭(みんな)
村上史好(生活)
赤嶺政賢(共産)
=========
聴覚障害者制度改革推進対策中央本部
2013年05月25日
■Google アラート - 人工内耳
=== ウェブ - 「[人工内耳]」に関する 2 件の新しい検索結果 ===
医療QQ - 聴覚障害に理解を 人工内耳友の会・熊本支部長が講演 - 医療 ...
人工内耳友の会「ACITA(あした)」が発足して今年で25年を迎えた。15日には同友の会熊本支部長で、1994年に人工内耳手術を受けた林田誠子さん(65)=熊本市=が熊本大教育学部の授業で特別講話し、聴覚障害者の現状などについて語った。
<http://qq.kumanichi.com/medical/2013/05/post-2158.php>
【人工内耳の聴こえについて】 - 難聴者の生活(Hatena)
【人工内耳の聴こえについて】.
昨日、左側の人工内耳のマッピングをして、両耳装用の効果が出た原因を考え直してみたい。
2カ月前の音入れしたばかりのメドエル社人工内耳オーパスで聞いた音声を脳が参照する際、左側のコクレア社の人工内耳フリーダム ( ...
<http://d.hatena.ne.jp/HOHrabit/20130522/1369229155>
この 1日1回 届く Google アラートは Google がお送りしています。
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この Google アラートを削除する:
別の Google アラートを作成する:
http://www.google.co.jp/alerts?hl=ja&gl=jp&source=alertsmail
Google アラートにログイン:
http://www.google.co.jp/alerts/manage?hl=ja&gl=jp&source=alertsmail
2013年05月24日
■【働く難聴女子】6月15日午後
■続報!!■
★━━━━━━━━
三田パソコン要約筆記勉強会・6月のお知らせ
━━━━━━━━━★
□6月15日(土曜日)
【働く難聴女子! 〜情報保障や機器を使って〜】
(ゲスト)
★長嶋 愛(ながしま あい)さん:NHK(日本放送協会) ディレクター
★久保 陽奈(くぼ はるな)さん:弁護士
<ゲストプロフィール>
【長嶋愛さん】
1歳半の時に、難聴がわかる(原因不明。医者いわく先天性)。
当時住んでいた兵庫県にあった「兵庫県立こばと聴覚特別支援学校保育相談部」で、補聴器を装用しながら、口話教育をうける。
そのころの障害者手帳を見ると、右耳75dB、左耳95dB。
「こばと」に1年少し通った後は、一般の幼稚園、学校に通う。
就職してから、聴力低下が進み、現在は右耳90dB、左耳95-98dB(手帳3級を申請予定)。
職場では同僚のサポートをうけながら仕事をしていたが、昨年8月より通訳を付け、現在に至る。
【久保陽奈さん】
「自分には聞こえない音がある」と、はっきり気づいたのは、高校1年の時。
検査の結果、進行性の難聴であることが判明。
その後、補聴器を装用。
働き始めてからも何度か聴力の低下があり、現在2級。
仕事上、対話が必要な時にはFM送受信機を使用。
電話では事務所の方に筆談等の協力を得ている。
※お二人とも、体調と聴力にはかなりの関係がある模様。耳鳴りは「常に」だそうです。
- <スケジュール(予定)>-
12:50 開場予定
13:15 はじまり 挨拶等
13:25-13:55 長嶋愛さん:NHK(日本放送協会) ディレクター
13:55-14:25 久保陽奈さん:弁護士
14:25-14:35 中石真一路さん:NPOユニバーサル・サウンドデザイン
14:35-14:45 お知らせ等
14:45-15:05 〜休憩〜
15:05-16:20 質疑応答&フリーディスカッション
16:20-16:30 お礼 おわりの言葉
16:30頃〜 片付け
〜〜〜〜〜〜〜
17:00〜 交流会ヽ(^0^)ノ(田町駅の近くを予定)
-----------------
♪ところで、私、聴者なのですが、4月末、
「聴こえ支援スピーカー http://u-s-d.jp 」を通して
実際に会話を聞く機会がありました。
指向性っていうのかな。
「聴こえ支援スピーカー」を向けた方向にだけ
音が伝わるようになっているようなのですが、
騒がしい中でも、ホント、音が浮き上がって聞こえてくるというか、
気持ちいいぐらい、その音声だけがストンと入って来たのです。
音の情報保障にもいろんな形があるんだなぁ〜と思いました。
6/15(土)当日は、広い会場用のものを用意していただけるので、
より多くの方に体験していただけると思います。
いろんな席に座ってみてね。
♪今回は、過去に三田フレンズで登壇して下さった方々だけでなく、
今、難聴で悩んでいらっしゃる方や、
広くユニバーサルデザインに取り組んでおられる方々からも
「行くよ〜!ヽ(^0^)ノ」とご連絡をいただいております。
ぜひ幅広い交流の場としても三田フレンズをお使い下さいマセ。
楽しいご縁が広がりますように…。(*^_^*)
- <概要>-------------------
【日時】
6月15日(土)
13:15〜16:40頃 (開場12:50予定)
【場所/部屋】
東京都障害者福祉会館(三田会館)『A1』
http://www.normanet.ne.jp/~tsk/kohza/map01.htm
港区芝五丁目-18-2 TEL 03-3455-6321、FAX 03-3453-6550
【参加について】
事前申込み不要・参加費無料
【情報保障】
PC文字通訳・手話通訳
聴こえ支援スピーカー(http://u-s-d.jp)
【問合せ先】
宮下(三田F企画担当) akemizo@beige.ocn.ne.jp
@は半角に
2013年05月23日
■人工内耳で聞きたいこと。
一昨日、マッピングをして考えたこと。
(1)マッピングは積極的に関わらないと何も変わらない。
STと聞こえの確認のために雑談していて、ではマッピングをしましょうと言ったら、これだけ聞こえているのにと言われたのは驚いた。
ここでそうですかと引き下がればそのまま。しかし、前回から1ヶ月経ったので各電極のC値も変化しているはずと言ってやってみた。
新しいマップは全く違って聞こえるがこれも希望しなければ体験出来なかった。
(2)基本的な知識は自分で習得する。
人工内耳の原理、機種の機能、コントローラーの使い方は頭に叩き込んでおかないとSTの説明が分からないし、的確な質問も出来ない。
人工内耳の自動環境調整機能はメーカーが最大限の力を傾注していて各社の特徴がある。
空調を切ったらSTの声が変わって聞こえるのは自動環境調整機能が働いていたからで、そのことをSTに説明したら初めて分かったと言うが・・・
(3)聞こえることは脳を刺激する。
今まで、聞き取りが不十分な音声を文字や手話で聞いて来たが、直接言葉が脳に届くと理解も脳の働き方もかなり異なる。
話を聞きながら、他の入力チャネルから情報を受けられる。例えば講演を聞きながら資料を読んで理解出来る。聴覚を利用しながら視覚で別の情報をインプットしているのだ。
脳は聞きながら多くのことを同時に考え処理している。
難聴者はもっともっと聞かなければならない。
(4)音声日本語へのアクセスは権利であること。
難聴者が聞こえの問題をもっと探求して、課題や到達点を整理しないといけない。
ろう者が手話の問題を言語学や教育、精神保健の分野で発展させたように、難聴者は聴覚補償を聴覚医学、情報保障論、コミュニケーション論、障害者福祉制度、情報保障機器開発、エンパワメント手法の開発まで、音声日本語のアクセスを便宜の問題から権利の問題に昇華しなければならない。
ラビット 記
通勤中に記す。
2013年05月22日
■【人工内耳の聴こえについて】
昨日、左側の人工内耳のマッピングをして、両耳装用の効果が出た原因を考え直してみたい。
2カ月前の音入れしたばかりのメドエル社人工内耳オーパスで聞いた音声を脳が参照する際、左側のコクレア社の人工内耳フリーダム(後にN5に交換)で6年間の蓄積された音声や音の記憶が補聴器で40年間聞いてきた記憶よりも参照しやすかったのではないかと仮説を立ててみた。
それは、人工内耳の音声は補聴器のそれとかなり異なるからだ。人工内耳で最初に聞く音声はかなり異様な音に聞こえることは装用者皆が一様に指摘している。
しかし、人工内耳の6年目のN5と2カ月のオーパスだが実際の聞こえはかなり異なって聞こえている。この違って聞こえる音声を脳が統合している。
実は、補聴器と人工内耳の併用していた期間があり、耳に補聴器をしたまま、左耳に人工内耳をした。脳が左右違う音を統合するのに1年以上かかっているが、脳は経験している。
そのことが人工内耳同士の違う聴こえを統合するのに役立っているかもしれない。
他に同じような経験した方がいるか分からないが恐らく両方とも正しいのだろう。
ラビット 記