こんなに暑いもにかかわらず、電力の節電要請が全くないのです。それもそのはず・・(本日の全国電力の需給状況)リアルタイム
そして、九州電力の需給状況
余裕が十分あることがわかりますね。ところが、これでは原発再稼働に支障がありますので、あの「産経」は、危機をあおります。
だましだましの「原発ゼロ」限界 九州電力、需給一気に悪化
2013.8.3 02:05
九州電力は2日、石炭火力の松浦発電所1号機(長崎県松浦市、出力70万キロワット)が、ボイラートラブルで停止したと発表した。九電が最も危惧していた火力のトラブルがとうとう発生し、供給力に対する需要の割合を示す最大使用率は事前計画の89%から94%へ悪化した。九電は他電力からの融通などで急場をしのぐが、「原発ゼロ」のもとで続く、だましだましの電力供給態勢は限界を迎えている。(小路克明)
九電によると1日午後11時半ごろ、松浦発電所1号機で、作業員がボイラー内上部の異音を確認した。配管からの蒸気漏れの可能性が高いと判断し、2日午前4時半に運転を停止した。
1号機は平成元年6月に運転開始。昨年9〜11月の定期検査後は、1日も休まず稼働を続けてきた。石炭燃焼後の灰による配管の摩耗などが原因と考えられる。
松浦1号機の停止で、九州の電力需給は一気に厳しくなった。
前日に九電が作成した計画は、ピーク時需要1520万キロワットに対し、供給力1699万キロワットとしていた。松浦1号機停止の対策として、夜間の余剰電力で高台にくみ上げた水を使う「揚水発電」の発電量を15万キロワット増やし、差し引きの供給力は1643万キロワットとなった。
一方、2日の需要は酷暑で膨らんだ。1時間の平均値は午後4時台に1538万キロワットを記録。瞬間的には1547万キロワットにまで達した。使用率は94%だった。
九電は週明け以降の使用率を、5〜7日が「やや厳しい」の94〜95%、8〜9日は「厳しい」の96%と予想する。
松浦1号機が、夏中に発電を再開できるかは微妙だ。ボイラーを冷却した後、作業員が内部に入って原因特定と補修を急ぐが、現時点で復旧の見通しは立たない。
同規模の石炭火力で、やはりボイラーからの蒸気漏れで3月に運転停止した苓北発電所1号機(熊本県苓北町、70万キロワット)の場合、復旧に3カ月かかった。
蒸気漏れであれば、高さ85メートルにも達する巨大なボイラー内を目視でくまなく検査し、配管の破れを見つけて交換しなければならない。どうしても再開まで日数が必要となる。
松浦1号機の停止が長期化すれば、その間、九電は他電力からの融通や、市場からの調達に頼らざるを得ない。今夏は高温少雨傾向が続いており、需要は今後さらに増大する可能性がある。2日に記者会見した電力輸送本部の豊馬誠部長は「供給面の厳しさは増すが、電力卸売市場からの調達などで、安定供給に努めたい」と述べた。
電力不安が長期化する中で今後最大の懸念材料は、関西電力大飯原発が定期検査に入ることだ。3号機(117・5万キロワット)は9月2日に、4号機(同)は同15日に停止する。
記録的な猛暑となった平成22年。東日本大震災前で節電の意識は浸透していなかったいえ、9月の最大需要は1697万キロワットに達した。
大飯原発停止により西日本エリアの電力供給力は一気に低下する。九電がいくら電気を欲しても、電力会社間の融通や、電力卸売市場からの調達は、ますます困難となる。
残念ながら、このトンデモ記者の顔写真が見当たりませんが、幸福実現党で講演をしていたりと、なかなか抜け目がないようです。
今日は確か7日のはずですが、新聞記事に書かれている95%どころか、89%の使用率になっているのですが、反省文などは書かないんでしょうか。
さらに、
九州電力:松浦発電所運転停止 自社発電より安かった…相浦止め市場調達2013年08月06日
九州電力は、2日から稼働停止中の石炭火力の松浦発電所1号機(出力70万キロワット、長崎県松浦市)について、少なくとも4本のボイラー管に亀裂があり、蒸気が漏れていたことを5日、明らかにした。【寺田剛】
管は数千本あり、今後は4本以外の管についても確認作業を進める。復旧見通しは立っていない。
九電管内の5日の電力需要は、気温が下がったため低調に推移し、最大電力需要は1365万キロワットにとどまった。電力供給に関しては、松浦1号機の停止で逼迫(ひっぱく)が懸念されていたが、他社や市場から電力を調達した方が、自社の石油火力よりも単価が安く済むことが分かったため、稼働中の相浦(あいのうら)発電所2号機(出力50万キロワット、長崎県佐世保市)を4日にあえて停止した。5日の電力供給に占める需要の割合を示す使用率は「安定供給」の85%だった。
どうです、足りないどころか余っているから「あえて」自社の石油火力を休止までする。この状況でなぜ、原発を再稼働する必要があるのでしょう。そして、この記事のもっと重要な点は、九州電力が各発電所の発電単価をきちんと計算していることです。すなわち、原発の発電単価も電力会社は全部知っています。(株式会社なのですから当然)
田中龍作ジャーナル原発安全神話のウソを告発し続ける東電出身の医師 @onodekita
原発の発電コストが他に比べて高いことは、福島の事故後、立命館大学の大島堅一教授などが明らかにした。だが、小野氏はそれより20年以上も前から知っていた。入社早々、先輩から教えられたのである。
「高いに決まってるだろ。安いはずがないだろ。そんなの当たり前だ」「放射線管理区域があるだろ。効率は悪いし、被曝はするし、一つ一つの機器も火力と比べると倍以上するんだぞ。これで安かったらおかしいよ」。
小野氏が在職中の東電社内資料によると1kwh発電するのに福島第一原発は15円を要した。火力は2〜3円。(1995年頃)
この一文が真実だとお分かりのことでしょう。原発の発電コストなど、わざわざ大島教授が計算するまでもなく、電力会社に各発電所の発電単価を出せと命令すればいいだけなのになぜ国は命じないのでしょうか。少なくとも、東京電力はすでに半分国営化しているのですから、帳簿閲覧権があります。それを使えばよいだけです。
・原発がなければ、電力が足りない
・原発が一番安い電力
いずれもデマだと明らかなのに、電力が原発にすがる理由は一体なんでしょうか。
自社火力の方が卸電力よりも発電コストが高い九州電力は、もう発電業務を辞めたらどうですかね。一体、この会社はなんのために存在しているんでしょうか。
◆関連ブログ
原発の燃料費は本当に一番安いか2013年03月24日
青息吐息の電力とウハウハの卸電力2012年11月04日
家庭から毟り取り、自らは優雅な天下り生活を送る電力2012年06月04日
原発コスト試算−税金ではなく、通達で2011年10月08日
タグ:電力需給
九州電力の「火力発電所」トラブルは、昨年の夏も色々とありました。
・新小倉火力発電所5号機、トラブルで停止
(朝日新聞) - 2012年8月17日(金)08:34
・九電苅田新2号機、ポンプに異常振動 復旧に1週間
(朝日新聞) - 2012年8月20日(月)19:16
・新小倉火力で再びトラブル 九電、復旧に40日以上
(朝日新聞) - 2012年8月21日(火)17:27
「電力が足りなくなる!」という脅しなのでしょうか?本当のトラブルなのでしょうか?
本当のトラブルならば、こんなにトラブルを出す会社で、原発だけは大丈夫という理屈はありませんが。
それ以外の九州電力のトラブルです。
・2011年12月04日 福岡県粕屋町のマンホールで爆発
http://matome.naver.jp/odai/2132298687601546501
・2009年12月25日北九州市八幡東区松尾町で「爆発音がして道路が陥没」
http://www.47news.jp/localnews/hukuoka/2009/12/post_20091226031557.html
「爆発」は縁起が悪いですね。
・九電でまた停電 筑紫野市で5500戸、電柱工事でミス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASJC2900W_Z21C11A0ACY000/
・停電:宮崎市内で 3200世帯が影響 /宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20130529ddlk45040564000c.html
・火力発電所「新大分発電所」の1号系列〜3号系列でトラブル
http://matome.naver.jp/odai/2132823260054914401
・九電川内原発7人プラスα死傷事故
http://www.data-max.co.jp/2011/03/18/73_4.html
原発のコストは高いとされているが、(当時はそう正しく認識されていた)発電のあとにできるもの(プルトニウム?とか)が高く売れるから全体として安上がりになるらしいと、物知りな人に聞いた気がします。
外国などに売るのでしょうか?
記憶があいまいですが、そんなことを思い出しました。
そうTVで流していたような記憶がある。
当時、小学生だった私は信じていたんだね…その話を。
それ設備が一切、劣化しなければ…だろ。
それが実質、40年で経年劣化が激しくて廃炉にしなくてはいけないとは…