九州電力:松浦発電所運転停止 自社発電より安かった…相浦止め市場調達
2013年08月06日
九州電力は、2日から稼働停止中の石炭火力の松浦発電所1号機(出力70万キロワット、長崎県松浦市)について、少なくとも4本のボイラー管に亀裂があり、蒸気が漏れていたことを5日、明らかにした。【寺田剛】
管は数千本あり、今後は4本以外の管についても確認作業を進める。復旧見通しは立っていない。
九電管内の5日の電力需要は、気温が下がったため低調に推移し、最大電力需要は1365万キロワットにとどまった。電力供給に関しては、松浦1号機の停止で逼迫(ひっぱく)が懸念されていたが、他社や市場から電力を調達した方が、自社の石油火力よりも単価が安く済むことが分かったため、稼働中の相浦(あいのうら)発電所2号機(出力50万キロワット、長崎県佐世保市)を4日にあえて停止した。5日の電力供給に占める需要の割合を示す使用率は「安定供給」の85%だった。