2013.8.11 05:05(3/3ページ)

死闘にケリつけた!虎・鳥谷、ド執念タイムリー

1回、適時二塁打を放つ阪神・鳥谷=ナゴヤドーム(撮影・白鳥恵)

1回、適時二塁打を放つ阪神・鳥谷=ナゴヤドーム(撮影・白鳥恵)【拡大】

 鳥谷は一回一死一塁でも、先制の右翼線適時二塁打をマーク。2戦続けてのタイムリーで17試合連続安打に伸ばした。2011年に記録した自己最長まであと「1」。今季12個目の盗塁に美守連発と雄姿でナインに活を入れた。関本の赤土にまみれたユニホームもまぶしかった。

 鳥谷はキャプテン、関本は選手会長を担う。働きはグラウンドだけじゃない。今年から、2人の発案で甲子園でのナイター後にも、数名のシェフが残り、希望者に栄養満点の料理が提供されている。最大の理由は若手の体調管理だ。「1人暮らしの若手がナイター後に練習をしたら、コンビニ弁当になるケースもあったので」と球団関係者。皆が練習に打ち込める環境を整え、チーム力の底上げを図る。若虎台頭の裏で改革が実を結んでいる。

 巨人が引き分け、Gのマジックは「38」にひとつ減った。それでも、逆襲のキーマンと化した主将は言い放った。

 「巨人どうこうはない。毎日、目の前の試合を勝てるようにやっていくだけ」

 頂点は見えない。それでも、やるしかない。着実に一歩ずつ踏みしめ、猛虎は戦っていくしかない。(小松 真也)

今季延長戦8戦5勝1敗2分け

 ◎…鳥谷が7月17日の巨人戦(甲子園)から続く連続試合安打を「17」に伸ばした。昨季は11試合連続が最高で、2011年には9月6日広島戦(甲子園)から同29日ヤクルト戦(神宮)までの自己最高18試合連続安打を記録している。阪神では11年のマートンが記録した30試合連続が最高、日本記録は1979年、高橋慶彦(当時広島)の33試合連続。
 ◎…阪神は今季延長戦を8回戦い5勝1敗2分け。ちなみに昨年は3勝1敗8分けだった

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