九回二死二、三塁で和田のテキサス性の飛球をキャッチした鳥谷【拡大】
出世したなぁ…が正直な感想。敗戦処理からスタートし、やがて、勝ち試合の中継ぎへ“昇格”していったプロ2年目が、初めて体験する、負けと背中合わせのマウンド。でも、「思い切って」は忘れていなかった。代打・クラークを三振に仕留め、2本の安打で二死二、三塁の瀬戸際も、真っ向勝負で切り抜けた。初登板以来、12試合連続無失点のオマケ付きで。
「ストライクをとるのに困らない投手。1試合1試合積み重ねて、(緊迫した場面で)送り出せるようになった。これからも気持ちを前面に出して、投げてほしい」
和田監督も、期待に応えた56番に目を細めた。同時に考えているはずだ。次はもっと修羅場も任せられる…と。
猛虎の“リョウマ伝”、まもなく「勝利の方程式編」に突入だ。(上田 雅昭)
(紙面から)