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【グラニュース】


玉田5戦連発

2013年8月11日 紙面から

 名古屋グランパスはFW玉田圭司(33)のクラブ記録に並ぶ5試合連続ゴールなどで3位浦和に2−0で快勝。5連勝で勝ち点を30に伸ばし、9位に浮上した。広島は磐田に2−1で競り勝ち、勝ち点42で首位を守った。2位横浜Mも鳥栖を2−1で下し、勝ち点1差を保った。4位大宮はC大阪に完敗し、5連敗。

◆名古屋2−0浦和

 後半42分、交代を告げられピッチの外に出た玉田は、ベンチに入るよう第4審判に注意されるまで、祈るようにタッチライン際で戦況を見つめ続けていた。「これはけっこう、本物の試合というか…。燃えるものがあったね」。何よりも、勝利にこだわっていた。クラブが「アカイ大作戦」と銘打って集客に総力を挙げ、今季初めて3万人を超えた真夏の決戦。3位の赤い悪魔・浦和を3年ぶりに破った立役者は、7連勝した11年夏以来の5連勝の余韻に浸った。

 記憶にも、記録にも残るゴールだ。後半15分、藤本のロングパスに小川が抜けだし、左足でクロス。GKとDFが間にいたが、荒れたピッチで相手がクリアし損ねた。そこに「あきらめない気持ちを持って走った」という玉田がいた。弾んだボールを瞬間的にコントロールし無人のゴールに突き刺すと、ネットをつかんで雄たけびを挙げた。01年ウェズレイ、10年のケネディに並びクラブタイ記録となる5試合連続弾。「少ないチャンスをものにできている。自分で言うのもなんだけど、すごいと思う。運が来てるね」。試合後も興奮気味に振り返った。

 6月の飛騨古川キャンプ中に痛めた腰は、「まだちょっと痛い」と完治していない。練習後も長時間の治療を行い、自宅でもストレッチを欠かさない。それでも練習の量も質も、減らすことはない。「年を取ると逆に休んじゃいけない。毎日動いて、汗をかく方がいい」。名古屋の夏は暑いがオフの日も気分転換を兼ねて積極的に外出し、心身を整えている。

 昨季は唯一3万人を超えた8月のG大阪戦で0−5と大敗した。今季は同じシチュエーションでの快勝に「レッズに負けない力をすごくいただいた」と感謝したエース。クラブ、選手、サポーターが一丸となった総力戦で、強いグランパスが帰ってきた。 (宮崎厚志)

 

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