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猪瀬知事 五輪に被災地利用で批判噴出

【政治・経済】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年8月10日 掲載

一度も足を運んでないくせに


取ってつけたように「復興」を叫ぶ/(C)日刊ゲンダイ
<現地からも批判噴出!>

 なにが「復興五輪」だ。
 2020年夏季オリンピックを東京に招致しようとしている猪瀬都知事が突然、五輪による「震災復興」を強調し始めている。

「被災地の復興に弾みをつけたい」と8日の都議会で語り、開催地を決定する9月7日のIOC総会でも「復興五輪にしたい」「オリンピックによって復興を進めたい」とアピールする予定だという。

 どうやら、ライバルのイスタンブールやマドリードに比べて、東京で開催する「理由」や「意義」があまりに弱く、急きょ、震災復興を持ち出したらしい。確かに「イスラム圏初」を掲げるイスタンブールと比べても、東京の「財政力」は、夢もロマンもない。

 しかし、今年1月に提出した立候補ファイルには「復興」の「ふ」の字も入れていなかったくせに、土壇場で被災地を利用するなんて調子がよすぎるというものだ。だいたい、猪瀬知事は今年、一度も被災地に足を運んでいないじゃないか。

 さすがに、被災者からは「被災地を利用するな」と批判が噴出している。

「東京で開催する“理由”がないのなら、猪瀬知事は辞退すべきです。もし、本気で震災復興を考えているなら、7年後の東京五輪よりも、五輪開催のための積立金4000億円を、いますぐ被災地のために使った方が効果的でしょう。それに福島第1原発の汚染水を海に捨てるかどうか世界中の関心が集まっている時に、被災地を持ち出すのは、IOC委員に放射能汚染を思い起こさせ、逆効果なのではないか。政治的センスも疑問です」(ジャーナリスト・横田一氏)

 復興を口にするなら、年に1回くらい、現地に行ったらどうだ。
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