イオンの韓国フェアが中止の危機、嫌韓派の反発懸念で

 日本の流通最大手イオンが嫌韓派の反発を懸念し、10月に全国の各店舗で予定していた韓国食品のフェアを開催するかどうか決めかねている。在日韓国大使館の関係者が7日に伝えた。イオンは約10年前から、毎年10月にキムチなどの韓国食品を販売する「韓国フェア」を全国の店舗で開催してきた。

 だが、昨年8月に当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(日本名:竹島)に上陸して以降、韓日関係が急速に悪化したことから、昨年は韓国フェアの代わりに「旨(うま)辛フェア」を開催した。大使館の関係者は「イオンは10月に韓国食品のフェアを開催する予定だったが、韓国の『独島の日』(10月25日)と重なる上、嫌韓派の脅迫を懸念し、開催するかどうかを決められずにいる」と説明した。

 昨年のフェアの際にも、一部の地域で極右勢力が宣伝カーで店舗周辺を走り、フェアの開催に抗議した。大使館の関係者は、極右勢力による嫌韓活動が激しさを増していることから、ほかのスーパーなども韓国の名前を使った食品フェアを開催しづらいムードだと伝えている。

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
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