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DV被害者住所 元夫に誤送付
8月5日 23時10分

福島市が家庭内暴力が原因で離婚した女性の住所が書かれた書類を誤って元夫に送っていたことが分かり、女性は、5日、福島市に対し慰謝料などを求める訴えを福島地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、福島市内に住む30代の女性です。
福島市や女性の弁護士などによりますと、女性は元夫による家庭内暴力が原因で離婚し住居を移していましたが、福島市はことし2月、女性に対し、子どもの医療費の受給資格の交付を行う際、女性の現住所が記された書類を元夫のもとに誤って郵送したということです。
女性は本人の許可無く、住民基本台帳を閲覧することができないようプライバシーを保護する措置をとるよう事前に市に申請し、認められていました。
女性は、元夫から書類が転送されてきたことから市の誤りに気付いたということです。
このため女性は福島市に対し、引っ越し費用などを求めましたが、認められなかったため5日、慰謝料や引っ越し費用などとしておよそ112万円の支払いを求める訴えを福島地方裁判所に起こしました。
女性側の安田純治弁護士は「市は情報の管理が甘いといわざるをえない」と話しています。
福島市は「私たちの業務上のミスであり、女性に対して本当に申し訳なく深くおわびしたい。訴訟については、弁護士と協議して対応したい」と話しています。

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