関西は出汁文化。さすがです!
大宮そごうの9階、レストランフロアにあるラーメン複合施設、ラー戦場の2店舗目のご紹介です。こちらは4店舗違うジャンルのラーメンが集まっているのでジャンルに迷ったらとりあえずここに来てみるのもいいかもしれませんよね。きっとお好みのラーメンが見つかるはずです。
今回ご紹介するのは「京都らーめん 大文字」です。現在こちらの施設は、過去に行われたラーメン職人コンテストの歴代優勝者が店舗を出しています。大文字は二代目優勝者。
京都らーめん…と聞くと私がイメージするのは、さっぱりとした醤油に、小さく浮かぶ背脂、そこに合わせる山もりの九条ネギのラーメンです。
しかしこちらは出てきた瞬間に「お!」と思ってしまいました。やみつき京都らーめん(700円)はとても透き通ったスープに背脂が浮いています。京都ラーメンは色もこってりしたイメージが強かったのでびっくりしてしまいました。スープにはかつお・にぼし・あじぼしなどの節系と鶏・豚などの動物系がブレンドされています。節系が強いので上品なお澄ましのようなイメージを最初持ちますが、飲み進むうちに背脂のまろやかさを舌で感じることができます。見た目は清湯スープなのですが、大量の材料をコトコト弱火でじっくり煮だしているから節系の深い味わいが飲めば飲むほど伝わってきます。お店の方がこっそりと「これ…少ししかスープとれないから原価かかってしまって」とつぶやくほど!
そして麺は、細ストレート麺。麺のイメージとしては博多麺のように少し固めで京都ラーメンとしては珍しい印象を受けました。するするっと喉を通ります。
店主の平井さんは京都出身、トッピングのネギはやっぱり九条ネギ?と思って伺ったところここはあえて変えているそう。こちらのスープは繊細な香りが主役なので、九条ネギの風味だと負けてしまうとのこと。
食べ進むと、ちょっとアクセントが欲しくなるものですよね。そこで別皿で唐辛子をゼラチンで固めた赤いトッピングが付いてきます。これ、小さいですが威力は絶大!少し入れるだけでスープの味がぐっと辛めに大変身します。この心づかいがうれしいですね!
ラー戦場のご紹介は今回が最後ですが、他にもお店があるのでぜひ全店制覇を目指してみてください。
- あえて京野菜の代表ともいえる九条ネギは使っていないのだそうです
- ゼリーみたいな唐辛子。スープの熱で徐々に溶けるので、味の変化を楽しめます
- 店内にかかる看板。筆文字が力強いです
- レトロな雰囲気も味わいつつ、いただきま~す