ライフ【家庭医が教える病気のはなし】(17)疑問多い高血圧学会の対応+(2/2ページ)(2013.8.6 08:11

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【家庭医が教える病気のはなし】
(17)疑問多い高血圧学会の対応

2013.8.6 08:11 (2/2ページ)

 「治療を継続すべきだ」という意見に私も異論はありません。ただ、問題そのものに対応しようとしない高血圧学会は、何の責任も果たしていないばかりでなく、問題そのものを全く認識できていないのでは、と思いたくなります。

 この見解を読むかぎり、学会は患者の疑問に答えようとせず、薬を飲ませ続けることだけに腐心しているように取られかねません。いったい何のために? 製薬会社のためでしょうか。そんなわけはないでしょう。しかし、そう取られても仕方がないような記述です。

 ディオバンを飲んでいる高血圧患者さんは主治医と相談しましょう。変更を希望すれば対応してくれると思います。高血圧の薬には多くの種類があり、ディオバンでなくてはならない患者さんはいないと思います。

 また、ディオバンだけを飲んで血圧がうまくいっている患者さんは、一度薬をやめることができるかどうか相談してもいいと思います。生活習慣に問題がなく、1種類の薬で血圧がコントロールされている患者さんの半分くらいは、薬をやめても血圧が正常という研究もあるのです。(武蔵国分寺公園クリニック院長・名郷直樹)

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