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バルサルタン(ディオバン(R))を用いた臨床研究に関する報道と高血圧治療について
7月18日付で「最近の報道と関連して高血圧治療について」と題して高血圧治療に関する学会としての考え方をお知らせいたしましたが、7月30日に東京慈恵会医科大学より、当大学において実施された研究に関する報告書が発表され、国民の皆様には新たな心配や疑念を生じておられるのではないかと存じます。 
 
報告書やマスメディアを介しての報道内容によりますと、東京慈恵会医科大学で実施された臨床研究において、血圧値の解析に恣意的な改竄が行われていた可能性と、研究で用いられた降圧薬であるバルサルタン(ディオバン(R))を製造販売しているノバルティス社の研究への関与に問題があったことが指摘されています。いずれも高血圧の研究・診療に携わる立場として、このことは誠に遺憾であり、許しがたいことと考えます。報告書は中間報告となっており、今後も東京慈恵会医科大学とノバルティス社においては、真実を究明するための努力を続けられるべきと思います。さらに、本件については厚生労働省直轄の検討委員会が設置されることが決定しており、高血圧学会としてもこの検討委員会の結果を含め、適切に対応してまいります。 
 
さて、高血圧学会が発行する「高血圧治療ガイドライン」では、高血圧治療において最も大切なことは24時間にわたる厳格な降圧であり、その目標達成のための降圧薬選択においては、ガイドラインが示す指針を基に各担当医が個々の患者さんの病態に応じて決定するものであることを示しています。東京慈恵会医科大学で行われた臨床研究の論文は、2009 年に発表した高血圧治療ガイドラインで紹介しておりますが、ガイドラインの推奨内容は一つの論文で決定されるものではなく、本論文の結果によって推奨内容が特別な影響を受けてはいません。 
 
高血圧学会としては、一連の報道により、国民の皆様が、降圧治療の大切さに疑問を持ち、そのために降圧治療を控える方が増えることがないように願っています。また、既にバルサルタン(ディオバン(R))を用いて治療を受けておられる方については、担当の先生とご相談されて、適切に治療を継続されることをお勧めします。 
 
平成25年8月1日 
 
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