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銅剣、国内初タイプの鋳型 滋賀の遺跡で出土

2013/8/9 1:23
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 中国の華北や内モンゴルに分布したオルドス式銅剣の特徴を持つ双環柄頭(そうかんつかがしら)短剣の鋳型が国内で初めて滋賀県高島市の上御殿遺跡で出土し、県文化財保護協会が8日発表した。弥生中期~古墳時代前期(紀元前350~紀元後300年ごろ)のものとみられる。

 九州などで出土している細形銅剣は、中国の遼寧式銅剣がモデルで、朝鮮半島を通じて伝わった。オルドス式は朝鮮半島にも出土例はなく、中国から日本海ルートで伝わった可能性があり、青銅器流入の見直しを迫る発見となりそうだ。

 鋳型に彫られた銅剣は柄頭にある双環など中国の春秋戦国時代(紀元前770~同221年)のオルドス式と似た特徴がある。同協会によると、上御殿遺跡は日本海まで約30キロと近いことから、九州を経由せず、日本海を通じて大陸と交流した可能性があるという。

 出土した鋳型の石材は九州や朝鮮半島の鋳型用石材と異なり、オルドス式にあるつばも無かった。同協会は「近畿の青銅器職人がオルドス式を参考に製造した可能性がある」としている。

 鋳型は2枚1組の板石で長さ29.5センチ。石材は泥が固まったシルト岩で産地は不明。彫り込みが浅く、仮に製作しても刃の厚みが3ミリと薄く、実用品とは考えにくい。鋳型は未使用のため、試作品か失敗品とみられる。鋳型は合わせた状態で見つかった。

 出土した地層は縄文~古墳時代と年代幅があり、遺物がほとんど出土しないため年代がよく分からなかった。弥生の青銅器にある複合鋸歯文(きょしもん)が鋳型にもあったことや、国内での青銅器生産時期を参考に鋳型年代を推定した。

 遼寧式銅剣は中国・遼寧省付近で紀元前9世紀~同3世紀に作られ剣身と柄、柄頭を別々に作るが、オルドス式は一体で鋳造する。上御殿遺跡では古墳~平安時代の水辺の祭祀(さいし)の遺物が出土、鋳型は祭祀用だった可能性もあるという。現地説明会は11日午前10時半と午後1時半。〔共同〕

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