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千葉・茂原の女子高生不明、「進路で悩んでいた」

　千葉県茂原市に住む１７歳の女子高校生が行方不明となってまもなく１か月が経ちます。女子高校生の携帯電話は行方不明の２日後まで電源が入った状態だったことがわかりました。兄は「進路について悩んでいる様子だった」と話しています。

　午後５時まで続けられた山林の捜索。これまでのところ、手がかりは見つかっていません。行方不明となってから、まもなく１か月。中川沙弥香さん（１７）は、一体どこへ・・・。行方不明となった日に何があったのか、その足取りを追いました。

　行方不明となった先月１１日。通っていた高校ではテストの返却があったということです。そして中川さんは、学校の農園で収穫されたトマトの入ったビニール袋を持って最寄りの駅まで向かったと見られます。行方不明当日、園芸科に在籍する中川さんと一緒にトマトを収穫した同級生は、その時の様子について・・・。

　「トマトがいっぱい採れたので、そのことについて話しました。『いっぱい採れたね』みたいな」（当日一緒にトマトを収穫した同級生）

　テストの答案返却についても、特に悩んでいた様子はなかったといいます。

　「（中川さんと）別れたのは午後２時すぎ」（当日一緒にトマトを収穫した同5i@8!K

　高校の最寄り駅の外房線の長者町駅です。本納駅に午後３時過ぎに到着することを考えると、この駅を午後２時４６分に出発して、駅に向かったとみられます。高校の最寄り駅から自宅の最寄り駅までは、およそ３０分の行程です。これまでのところ、中川さんの交通系ＩＣカードやキャッシュカードが使用された形跡はないといいます。改札を抜け、防犯カメラにその姿がとらえられたのは、午後３時１５分過ぎということになります。

　行方不明当時の、辺りの様子はどうだったのでしょうか？中川さんの通ったと思われる道をたどってみました。行方不明となった当日の茂原市の気温は３５度以上、雨は降っていなかったということです。車の通りは頻繁にあるんですが、人とすれ違うことは、ほとんどありません。

　そして新たな事実が判明しました。行方不明になった２日後の先月１３日まで、中川さんの携帯電話は電源が入った状態で、自宅周辺で電話やメールを受信していたといいます。警察はこうした携帯電話の通話履歴などから、自宅周辺の捜索を進めているとみられています。行方不明の直前に何があったのか、中川さんの兄が取材に応じました。

　「（行方不明になる）１か月くらい前から就職のことに関して、結構心配している面もあった。全く今まで自分の進路に関して、考えてこなかったみたいなので相当思い詰めている感はあった」（中川さんの兄）

　中川さんは学校へ進路に関する書類を提出しなければならない時期だったといいます。

　「このまま就職するよりも専門学校なり、大学なり進学した方が良いんじゃないかとは言った」（中川さんの兄）

　無事を祈る家族。小学校からの知人は・・・。

　「まだ見つかっていないと聞いて、ショックだし早く見つかってほしい」（小学校からの知人）

　中川さんの自宅周辺の捜索は９日も引き続き行われる予定です。警察は、事件と事故の両面の可能性を視野に調べを進めており、広く情報提供を呼びかけています。

　【情報提供】千葉県警茂原署 ０４７５−２２−０１１０

（08日20:43）