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病院が特別養子縁組あっせん事業8月8日 19時22分
血縁関係のない大人と子どもが裁判所の許可を受けて親子関係を結ぶ特別養子縁組をあっせんする事業を、熊本市の病院が始めたことを明らかにしました。
厚生労働省によりますと、特別養子縁組のあっせん事業を医療法人が行うのは初めてだということです。
特別養子縁組は、血縁関係のない大人と子どもが裁判所の許可を受けて、親子関係を結ぶものです。熊本市中央区にある医療法人、福田病院は、日本医師会からの要請を受けて、ことし5月から特別養子縁組のあっせん事業を始めたということです。
厚生労働省によりますと、このあっせん事業は、全国で15の任意団体や個人の産婦人科の医師などが届け出ていますが、医療法人が届け出たのは初めてだということです。
病院によりますと、これまでに病院で生まれた2人の子どもを、埼玉県の医師から紹介された夫婦にあっせんしたということです。
また、事業を始めるにあたって弁護士などで作る第三者委員会を設置したほか、あっせんの経緯を記録し、本人が成人した後に希望すれば記録を見ることができる仕組みを整えたということです。
特別養子縁組のあっせん事業を巡っては、多額の寄付金を受け取るケースが問題になっていますが、この病院は、子どもを育てる夫婦からの寄付金は受け取らないということです。
理事長「虐待被害など減らすために必要」
特別養子縁組のあっせん事業を始めたことについて、福田病院の福田稠理事長は「望まない妊娠によって生まれた子どもが虐待などの被害に遭うケースが後を絶たず、こうした被害を減らすために取り組む必要があると考えた」と話しています。
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