広島県のニュース
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“金の一部で株購入考えた”
三原市議会の前の議長が、市の職員採用試験をめぐって後援会の関係者を採用するよう働きかけた見返りに、現金を受け取ったとして逮捕された事件で、警察の調べに対し、前の議長は「受け取った金の一部で株を買おうと思った」と供述していることが警察への取材で分かりました。
三原市議会の前の議長、白須均容疑者(64)は、議長を務めていたおととし11月、市の職員採用試験をめぐって後援会の会員で、三原市の会社役員、高田敏明容疑者(65)の関係者を採用するよう市の職員に働きかけた見返りに現金300万円を受け取ったとして、あっせん利得処罰法違反の疑いで逮捕され、8日、身柄を検察庁に送られました。
その後の調べで、白須前議長が採用を働きかけたのは面接と論文による2次試験の直前で、また、300万円の使い道について「受け取った金の一部で株を買おうと思った」と供述していることが警察への取材で分かりました。
金額は高田容疑者が決め、白須前議長は採用が発表された翌日にみずからの事務所で現金で受け取っていたということで、警察は受け取った金が働きかけの見返りと認識していたとみて、金の使い道などを捜査しています。
おととしの三原市の職員採用試験で、白須均前議長が採用を働きかけたとされる職種には101人が受験し、9人が合格しました。
試験は3回にわたり、このうち、おととし10月の1次試験は、一般教養や法律に関する筆記試験などが行われました。
このあと、11月に論文と面接による2次試験、そして12月に面接などによる3次試験がそれぞれ行われ、この月の下旬に合否が発表されていました。
警察の調べによりますと、白須前議長がともに逮捕された高田容疑者から依頼を受け、関係者に便宜を図るよう市の職員に働きかけたのは、11月の2次試験の直前でした。
しかし、市の職員に断られ、この関係者は正規の試験に合格し、採用されたということです。
警察は、白須前議長が筆記試験に比べ、一般的に試験官の裁量の幅が大きいとされる面接の直前に高田容疑者から依頼を受け、働きかけをしたとみて、さらに調べを進める方針です。
08月08日 19時17分