Updated: Tokyo  2013/08/08 18:18  |  New York  2013/08/08 05:18  |  London  2013/08/08 10:18
 

今日の国内市況(8月8日):株式、債券、為替市場

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  (ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。

●日経平均1カ月半ぶり安値、円高や街角景気懸念で売り-終盤崩れ

東京株式相場は続落し、日経平均株価は1カ月半ぶりの安値に沈んだ。米国金融政策の不透明感を背景にした円高への警戒感が強い上、国内の街角景気統計の減速を受け、取引終盤に売り圧力が強まった。ゴム製品や電機など輸出関連、建設や情報・通信、保険など内外需幅広い業種が安い。

TOPIXの終値は前日比15.67ポイント(1.4%)安の1139.59。日経平均株価は219円38銭(1.6%)安の1万3605円56銭で、6月27日以来の安値。日経平均の高安値幅は474円と、今月19日(540円)以来の大きさだった。

ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズの藤原正邦代表取締役は、米国の量的緩和縮小をめぐる「思惑に相場が振り回される展開は続く」と指摘。新たな買い材料はしばらく出そうにもなく、「ボックス圏内でボラティリティの高い相場が、半年くらい続く可能性がある」との見方を示した。

●超長期債が上昇、30年債入札で需要との見方-先物は株安で戻す

債券市場では超長期債相場が上昇。あすの30年債入札では需給の良さを背景に一定の需要があるとの見方が出ており、買いが優勢になった。20年、30年債利回りはともに6月半ば以来の低水準を付けた。先物は午後に株価が大幅安に転じたことで横ばい圏まで戻した。

現物債市場で新発20年物の145回債利回りは1.72%で始まり、午前に1.73%まで上昇したが、午後に入ると低下。一時は前日比3.5ベーシスポイント(bp)低い1.68%と6月19日以来の低水準を付けた。新発30年物の39回債利回りも横ばいの1.825%で開始後、1.835%に上昇する場面もあったが、午後3時前後には3bp低い1.795%と6月18日以来の1.8%割れを記録した。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、超長期債利回りの低下について「イールドカーブが立ってきており、割安感が出ている。株価の下落も影響した」と述べた。当面は「米金融政策見通しと市場の織り込み具合、米国債利回りが最大の注目点だ」と指摘。量的緩和政策の縮小は9月開始と見込むが、米金利上昇は行き過ぎとの見方から9月に向けて低下が進めば、ドル安・円高もあり、日本国債はさらに買われる可能性もあると語った。

●円が対ドルで1カ月半ぶり高値、株安受けリスク回避圧力-96円前半

東京外国為替市場では午後の終盤に円買いが強まり、対ドルで約1カ月半ぶりの高値を付けた。日本株が午後の取引で失速したのを受けて、リスク回避に伴う円買い圧力が再び強まった。

午後3時56分現在のドル・円相場は1ドル=96円18銭前後。一時は96円10銭と6月19日以来の水準まで円高・ドル安が進んだ。朝方発表された経済統計で対外証券投資が拡大し、経常黒字額が市場予想を下回ったことに加え、日本株が反発したのを受けて、午前には一時96円94銭までドル買い・円売りが進む場面が見られていた。

バークレイズ証券の門田真一郎外債ストラテジストは、「足元でドル・円相場は、日経平均株価との連動性が高まっている。株価が下落したので、ドル・円も落ち始めた。日銀の決定は予想通りの結果でノーサプライズ」と述べた。

更新日時: 2013/08/08 16:24 JST

 
 
 
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