アルカトラズコネクション

散々迷って結局観た2001年のTVSP。日記にもちょこっと書きましたが、なかなか良かったと思います。もちろん賛否両論あると思いますが。そりゃ不満な点もありますけど、見終わって「見なきゃ良かった」とは思いませんでした(「愛のダカーポ」はいまだに見たこと後悔してるもん(笑))。
というわけで、「アルカトラズコネクション」の感想を。

(^。^)これは良かったと思ったところ(^。^)

  1. クールで甘くない大人向けのストーリー
    渋かったですよねー、アルカトラズ刑務所にケネディ暗殺の謎まで絡んできて。子供は見てもよくわかんないんじゃなかろうか。ルパンがふざけるシーンもほとんどなかった(それはそれでちと寂しいけど)。ヒロインがいないおかげて、甘酸っぱいシーンもなかったし。
    ダラダラしたところがあまりないのも良し。

  2. あくまでも盗みがメイン
    最後までルパンの狙いはケネディ暗殺の証拠物件。まあそれを欲しがった動機は不純ですが(-_-;)。敵を潰すのは盗むついでと自分たちの身を守るため。本来の泥棒稼業がメインなのが嬉しかったです。

  3. ゲストヒロインが出てこない
    やっぱりこれですよ、一番大きいのは。ヒロインがでしゃばるのが嫌だったんだもん、TVSPは。ヒロインがいると、どうしてもストーリーが甘口になりがちだし。
    設定上必要ならヒロインがいても構いませんけど、ここ数年のようなヒロインの出し方なら必要なし。
    ヒロインがレギュラーの誰かと絡むのがパターン化してたから、マンネリ打破にも良かったと思います。

  4. 人助けしない
    優しくて甘いルパン像からかなり離れてましたね。不二子にすらけっこう冷たい(ーー;)。そりゃたまには人助けも良いですが、あんまりいい人になり過ぎないで欲しかったので、今回のクールルパンはよかった。

  5. 敵方のキャラ設定等
    まず驚いたのがテリー。あの絵で石田太郎さんが声なんですよ、刑事コロンボを思い出すなという方が無理。で、敵方のボスなんて・・・。「コロンボ本当に悪い人なの?」と最後までドキドキでした。
    その他最初に流れていた「ピーターガンのテーマ(でいいんですよね?)」もどきの曲。何?と思ったら黒服の男たちが登場。ブルースブラザーズしてました。あと笑ったのが「アンディ・ガルシアーノ」そんなネーミングあり?(笑)
    他にも私が気づいてないのもたくさんあるはず(不勉強でもうしわけないm(__)m)。
    こういう遊びって楽しくて好きです。

  6. 敵キャラが惜しげもなく死ぬ
    「わーい滝口順平さんが出てるー」と思ったら、ルパンの拷問失敗してすぐ死んでしまった。「どっかで生きてるのかも」と最後まで期待してたんだけどな。実は裏ボスなんじゃないかとか(笑)。
    ハイエナも、次元と昔係わりがあった殺し屋なら最後に一対一で対決するのではと期待したけど、割とあっけなく死んだ。スーザンも五右エ門の想い人にしては、あっさりとした死に方。
    変に引っ張らずサクッと死んでいくのには驚き。でもさっぱりしてていいと思う。

  7. ゲスト声優の方がベテランの上手い方揃い
    やっぱ良いですよ、ベテランの方は。アイドル声優や話題作り用タレントなんかルパンには必要ないのだ!
    しかし今回贅沢でしたね。滝口さん出てきてすぐ死んじゃうし、緒方賢一さんも大きな見せ場はない役柄(でもすっごく良かった〜)だしなー。とにかくびっくり。
    その他のキャストもホントに良かったです(^.^)。やっぱり上手い方が演じるとしまりますもん。

  8. 銭形警部が優秀
    新ル好きの私でも銭形警部には優秀でいて欲しい。ということで、今回の銭形さんはかっこよかったなあ。銃の腕も抜群。ルパンとの関係にはしびれました〜。警官という仕事にプライドを持っているし。
    最後、テリーとの見せ場ではルパンよりかっこよかった。今回は銭形さんメインって感じでしたね。

  9. 五右エ門が美形(笑)、便利屋にされてない
    新ルの美形な五右エ門で育った私にとって、今回のような五右エ門の絵はやっぱりなじみます。これはあくまでも私の好みですけどね。特にスーツ姿にはドキドキ(笑)。
    今回斬鉄剣をやたらに抜かなかったのも斬新ですね。いつも”困ったときの斬鉄剣”になりがちなのに。ただの便利屋にされてない点を評価します。
    ここ数年”単なる変わった人(笑)”にされてたので、今年は少なくとも極端な行動してないのはよかったな(あとは不満だらけだけどさ)。

  10. 不二子が男に媚びてない
    色気を武器にするのは全然OKです。でも楽してお宝を手に入れるため、男に媚びる不二子はイヤ。不二子にはいつも能動的でいて欲しいんです、裏切ることも含めて。
    その点今回の不二子に妙な甘えがない点は評価します(そこだけね(笑))。

(~_~;)これは不満だと思ったところ(~_~;)

  1. ルパンと不二子の冷め切った関係
    これは今回に限ったことではなく、パースリ当たりからずーっとなのですがね。
    今回久々にTVSPを見て、この二人の関係はもう仕事上の付き合いでしかないんだなあとしみじみ。最初腕なんか組んでるから期待したんだけどな。
    もう二人とも完全に冷めてるんですねえ。ルパンなんて、不二子の目の前で他の女口説いてるんだから。♪二人の恋は〜終わったんだ〜ね〜、か・・・。

  2. 不二子に魅力がない
    まず私は今回の不二子の絵が好きじゃないです。新ルっぽいんだけどかわいらしさがない。もっと大人の女にしたかったんだろうけど、ちょっと険があって好きになれないな。
    それに行動もなんかねえ・・・。バスルームでのテリーとのやりとりはかっこよかったけど、それ以外はただの欲張り。金のことしか頭にないんだもん。どうしてTVSPのスタッフは、不二子を魅力的に描けないんでしょうねえ。

  3. やっぱり惚れっぽい五右エ門
    また女に騙されてるよ、この人は(笑)。最初五右エ門が金の亡者になってたので、何だ〜?と思ったらこういうことだったのね。で、女を斬ってしまったから斬鉄剣抜かないなんて・・・。軟弱だな(ーー;)。騙されたとわかっても未練ありありなんだから。だいたい修行はどうしたのじゃ!!
    修行を忘れ女にうつつを抜かす五右エ門・・・、最悪だ(涙)。せっかく新ルっぽい絵の五右エ門にしたんだから、性格も新ルっぽくしてくれ〜!
    なにより、紫ちゃんのこと忘れてしまったの?五右エ門(笑)。

  4. お宝>ルパンな不二子と五右エ門
    ちょっとひどいですよね、ルパン連れ去られてんのに。かつての不二子は、そこまでお宝優先主義じゃなかった。いざという時は誰よりもルパンを心配してたのに。でもルパンとは終わってるようだから、しょうがないのかな。
    でも、せめて五右エ門にはもっと仲間思いでいて欲しい。いくら恋をしてるとはいえ、男の友情を忘れるような人じゃないはず。「五右ェ門危機一髪」でのルパン思いだった君はどこへ行ってしまったの?(笑)

  5. ラストの次元と五右エ門の姿
    似合わなすぎ、あれ(笑)。特に次元、無理にカジュアルしてる休日のサラリーマンって感じ(笑)。五右エ門の短パンもねえ(^_^;)。なんで突然そんなカッコしようと思ったの、二人とも(笑)。
    あれってファンサービスのつもりなんでしょうか?(何のサービスなんだろ?)別にあの服を着てなきゃいけない理由はどこにもない。ま、笑わせてもらいましたけどね。

  6. 今回の仕事の目的
    まあオチとして面白くもあったんだけど、一応ツッコんどく。っていうか、あれじゃルパンが女を落とすために、他の3人は利用されたって事になっちゃう。そりゃ不二子も怒るよ、あれじゃ。
    なんかルパン始め、不二子も五右エ門も仲間意識が希薄になってるんですねー。自分のことばっかりじゃん。次元だけが私利私欲がないままで。
    もちろん金に困って盗みを働くようなルパンじゃいやだけどさー。

その他私がツボだったところ。
まずスーザンを「いい女だから」という理由で怪しいと思った次元、学習してますな。次元好みの女は危険だもんね(笑)。その一方で女にうつつを抜かすルパン・五右エ門に呆れつつも、ちょっとうらやましそうでしたね。不二子ちゃんフリーみたいなので、口説いてみてはいかがですか次元さん、なーんてね(笑)。
それと、ハイエナが次元を嫌いな理由が「かっこつけてる」。確かに次元はかっこつけだからなー、核心を付いてましたな(笑)。もちろんそういうところがまた良いわけですけど(^_-)。

今回は視聴率狙いに走ってないなって気がしました。高視聴率だけを狙うのなら、やさしいルパンがけなげな女の子を助ける甘〜いストーリーの方がいいはず。カリ城路線の方が一般&アニメ好きの人受けするでしょうから。
でもなぜか今回はその路線切り捨てまくり。原作のルパンに近づいてるなと思いました。モンキーパンチ先生は「DEAD OR ALIVE」の時に「女の子を助けるようなルパン像は排除した」とか「銭形警部を本来の優秀な警官にした」と言ってらっしゃいました。今回はかなりその形に添ってる作品ですよね。原作の世界が好きな人には、受け入れられたのではないかと思います。”ルパン=カリ城/宮崎監督”だと思っている人にはどうかわかんないですけど。
それにゲスト声優も、いわゆるアイドル声優は使ってないですよね。もちろんその方が作品の質は高いですけど、声優目当てで見る視聴者は減ってしまう。視聴率的には声優目当ての人も抱きこんだ方がいいわけで。
その辺を考えると、今年は「ルパンのファン」のためのTVSPだったってことでしょうか。
TVシリーズ好きな人向けかなと思わせる点も、いくつかありましたね。ルパンの表情もそれっぽいし、五右エ門なんてもろに新ル。不二子もベースは新ルの絵だなあと思いました(特に髪型)。それに新ルのサブタイトルの音楽を使ってたりとか。

ただ心配なのはもし今年視聴率が悪かったら、また元の甘口路線に戻るんじゃないかって事。今年の反動で、激甘でラブストーリー中心でロリ好きルパンになったらどうしよう(笑)。せっかく大人路線になったんだから、もしTVSPを続けるのならこの路線で行って欲しいなあ。でも見ていて、今年でやめるつもりかという気も、チラッとしたのですがね。

クリカンさんもかなり上手くなりましたね。クリカンルパンはふざけてる時はまあまあだけど、シリアスなのがダメという感じだったので、今回のようなルパンはつらいかと思ってましたが、なかなかの出来。
どう演じても叩かれる,年に1度では慣れるのが難しい、という状況の中で、かなりがんばってこられたんだなあと感心しました(TVSPあまり見てない私が言うのもなんですが(汗))。クリカンさんにしては低めのちょっと枯れた声で演じてらっしゃて、山田ルパンを研究してるんだろうなあと感じました。
考えて見ると、TVSPが続いていくことで一番苦労してるのはクリカンさんなのかも。

今年のTVSPはルパンを「アニメの中の一つ」として見ている人より、「ルパンを長年見てる人」「ルパンに入れ込んでる・思い入れの強い人」に受ける作品だったと思うのですが、いかがでしょうか。
こういうの作れるんだったら、もっと早く作ってくれれば良かったのにな(笑)。

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