【木村俊介】東京電力福島第一原発の事故で漏れ出た放射性セシウムが海底で局所的にたまっていることがわかった。東京大などのチームが7日、発表した。福島第一原発周辺の海底の放射性物質の分布状況を明らかにしたのは初めて。
研究チームによると、事故直後の2011年4、5月に高濃度の汚染水が流れ出たものが、海底のくぼんだ場所にたまったとみられる。今回問題になっている、汚染水の海への流出とは直接関係ないという。
東京大と海上技術安全研究所などのチームは、海底のガンマ線を測る計測装置を開発。船から計測装置を下ろし、継続的に原発周辺の海底の放射性物質の分布を調べた。