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要望に応えて除染 初の墓参り
8月8日 16時52分

東京電力福島第一原発の事故で、すべての住民が避難している福島県大熊町で、「墓参りがしたい」という住民の要望に応えて国が先行して除染を行った共同墓地を、8日、住民たちが訪れ、お盆を前に墓の前で手を合わせました。

福島県大熊町は全域が避難区域に指定され、住民の立ち入りが制限されていますが、お盆を前に「墓参りがしたい」という要望が住民から出ていたことを受けて、国はことし6月から、町内の28か所の共同墓地で先行して除染を進めてきました。
この除染が終わったとして8日、初めて住民に墓参りが認められました。
このうち会津若松市に避難している田澤憲郎さん夫婦は、放射性物質の付着を防ぐ防護服を着て、「帰還困難区域」にある墓地を訪れました。
田澤さん夫妻は、墓に花を手向けて静かに手を合わせ、家族や先祖に祈りをささげました。
また、亡くなった父親が好きだったという果物や日本酒などを供えていました。
国によりますと、この共同墓地は、除染前には1時間当たりおよそ6.5マイクロシーベルトあった放射線量が、除染後の今月2日にはおよそ3.7マイクロシーベルトまで下がったということです。
墓参りを終えた田澤憲郎さんは「しっかりと墓参りができてほっとしました。仮設住宅で頑張っているよと報告ができました」と話していました。

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