松井氏、２１年ぶり高校野球で甲子園

第９５回全国高校野球選手権大会の開会式を前に、ベンチからグラウンドを見詰める松井秀喜氏

　◆第９５回全国高校野球選手権（８日・甲子園）　星稜時代に甲子園で注目を集め、巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏（３９）が８日、甲子園球場を訪れ、全国高校野球選手権大会の開会式と大垣日大高（岐阜）―有田工高（佐賀）の開幕試合をスタンドから見守った。

　松井氏はこの日、今大会に出場する母校のユニホームをイメージして、黄色のネクタイと紺のブレザーを着用したといい「きょうは意識してみました」と笑顔を見せた。

　開会式では母校の選手を「ＯＢの一人として誇らしい気持ちで見ていた」と話し、１９７９年夏に延長１８回の死闘を繰り広げた箕島（和歌山）が行進したことには「在校のころも（その試合は）高校の誇りだった」と感慨深そうだった。

　同氏が甲子園に高校野球で足を踏み入れるのは、自身が出場した９２年の夏以来、２１年ぶり。印象深い試合に、１年生のときに初めて甲子園の土を踏んだ試合と、５打席連続で敬遠された最後の夏の明徳義塾高（高知）戦を挙げ、「当時の記憶がよみがえってきた。懐かしかった」と振り返った。