【北京=斎藤徳彦】インターネット上で文書や資料を共有する中国のサイト「百度(バイドゥ)文庫」に、日本企業の内部文書が大量に流出し、自由に閲覧できる状態になっていることが分かった。社内や取引先などの中国人社員らが掲載していると見られ、中国での情報管理の難しさが浮き彫りになった。
サイトには、トヨタ自動車やソニー、ホンダ、日立製作所など、日本を代表する多くの企業の内部文書が流出した。組織図や経営計画、詳細な売り上げデータなどで、いずれも社外には明かしていないものだ。
広告大手による中国企業への広告戦略の提案書や、大手電機メーカーが人材流出について研究したリポートもある。大手メーカーが特許を出願する前のものとみられる技術資料や、「社外秘」「コンフィデンシャル(機密)」と記された資料もあった。
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朝日新聞国際報道部