広島県のニュース
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“就職先がない”と依頼される
三原市議会の前の議長が、市の職員採用試験をめぐって後援会の関係者を採用するよう働きかけた見返りに、現金を受け取ったとして逮捕された事件で、前の議長は「就職先がなく困っている。議長の力で採用できないか」と持ちかけられていたことが警察への取材で分かりました。
三原市議会の前の議長、白須均容疑者(64)は、議長を務めていたおととし11月、市の職員採用試験をめぐって、後援会の会員で三原市の会社役員、高田敏明容疑者(65)の関係者を採用するよう市の職員に働きかけた見返りに現金300万円を受け取ったとして、7日、あっせん利得処罰法違反の疑いで逮捕されました。
警察は8日、2人の身柄を検察庁に送りました。
その後の調べで、白須前議長は高田容疑者から口利きを持ちかけられた際、「東京にも地元にも就職先がなく困っている。議長の力で何とか採用できないか」と依頼されていたことが分かりました。
これを受けて、白須前議長は便宜を図るよう市職員に働きかけたものの断られ、この関係者は正規の試験に合格し採用されたということです。
調べに対し、白須前議長は「選挙で世話になった後援者からの依頼なのでやった」と供述しているということで、警察はいきさつを捜査しています。
三原市ではことし4月に行われた市議会議員選挙をめぐり、71歳の元市議会議員の男が票の取りまとめなどを依頼した報酬として、現金あわせて100万円を渡したとして、公職選挙法違反の買収などの罪に問われ執行猶予のついた有罪判決が確定しています。
市議会議員経験者の相次ぐ逮捕を受けて、三原市の30代の女性は「政治に対する信頼がなくなってしまう。とても残念なことだと思う」と話していました。
また、30代の男性は「議員を選ぶわれわれにも問題はある。昔からのなれ合いで口利きがあったとすれば、根絶するべきだ」と話していました。
08月08日 12時39分