モンスター
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モンスターの感想・レビュー(1632)
先に映画を見たので、相違点(リンゴがトマト等)を見つけながら読むのが楽しかった^^映画の和子は異常さが際立っていたけれど(薬ボリボリしたりとか)、原作の和子は冷静で計算高く目標に堅実で努力家だ。モンスターであった過去、美貌を得るまでの過程とその後。作者の探求力をひしひしと感じた。美容整形と心理学、凄く納得!ルイ曰わく「あそこの手術」に凄くビックリした〜!!諸々勉強になりました。
この作品は、終着点が難しかったのだと思う。モンスターが整形で美女になったことで周りは変わることが描かれている。ブスが美人になって周囲を見返した人生だったが、ラストまで通して、共感も感動もなかった。不細工ということで迫害を受けているような人がもしもいるなら整形は、解決策の一つであると思う。
崎村なら整形してない和子を受け入れてくれたんだろうか? どんなにコンプレックスの塊のような顔でもやっぱり自分の顔に特別な思いは残るんだと思った。
さくさく読めたけど、『永遠の0』『影法師』とか、百田さんの作品は読後、何かしらの感動があるんだけど、美容整形に共感出来ないせいか、今回はなかったな・・・。他作品に期待です。
整形しない人生と、整形する人生とで、大きく違う波乱万丈な生き方になったことに驚き・・。女性は容姿でこうも人生が極端も違うものなんだ・・。 人生が短命になっても、好きな人を手に入れたことは、すごいことだと思う。 女性が書くと、もっと違うセリフになっているんじゃないかと思ったり・・。 最後の最後に、本当の自分を伝えたこと、もう後悔のない最後だったと思う。 ハッピーエンドだ!
大学の頃、教授が就職活動中の私達に言いました。性格も成績も同じレベルで外見が山田花子と菅野美穂だったら、面接官は十中八九、菅野美穂を選ぶと。この本を読んでいて、ふと思い出した。このお話は極端だけれど、世の中綺麗で可愛い女性が得をするようになってるのは確か。だから皆ダイエットだメイクだって頑張るんだし。女性なら誰だって綺麗、可愛い、って言われたいに決まってますもの。途中、余りの執念に気分悪くなりつつも、気持ちは分かる…と思いながら読了。美も想い人も手に入れて迎えた終り。ハッピーエンドだと思うとしよう。
嵐のような人生を歩む和子に振り回されます。美容整形の話ですが、日本は整形反対派が多いのかなと思います。自分で稼いだお金なら別にしてもいいと思います。今は女性が主に整形をしていますが、近い将来男もする人が出てくるんじゃないかなとか考えました。この本を読んだあと、人は内面だと話す人をみると疑ってしまいそうです。本のラストは驚くと同時に泣いてしまいました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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7月31日
割りとありきたりな小説の設定ですが一気に読めました。思わず主人公に感情移入しました。顔なんて皮一枚なんだよなと改めて思ったけれど町で綺麗な人かけると思わず振り返る自分が情けない。
恋、イジメ、風俗、整形。すぐ読めました。主人公は整形を繰り返したことで得た形だけの称賛や愛はいらない女。彼女はどこか冷めた目で見てしまうのでしょうか。内面はあの頃のまま。モンスターと呼ばれた昔から変わってないのだと思います。いや、逆にもっと傷いて生きている気がしてなりません。最後に好きな相手の腕の中で想いを伝えられ時、初めて楽になれたのかな?と思いました。マイナス点から上り詰める主人公はとても強くとても弱い。作り物の私、作り物みたいになってしまった人生…。映画でどう再現されているのか楽しみです。
初百田さん。サクサク読めた。美容整形のし過ぎで崩れていく話かなと想像していたが…復讐劇でした。英介も所詮ただの男。崎村に着いて行けば良かったのに。でもきっと和子にとっては幸福な最期だったんだろう。★★★☆☆
<図◎> 続きがきになり一気読み。英介が子供の頃の思い出の女の子は和子だと気づき、最後に英介とくっつくのかなと思っていたけど、全然違った。英介は普通の男だったんだね。残念。正直、主人公にはあまり感情移入できなかったし、好きではない。「ブスは性格が悪く、美人は性格がよくなる」と和子が言ってたけど、「私はブスだから性格悪いのは当たり前」と開きなおっている所があって、所々気分が悪くなる。最後は一応幸せになったと言えるのかな。英介に執着せずに崎村に着いていけば違う幸せもあったのにと思えてならない。
映画化を聞いてから予約した本。初めての百田さん。読みやすくてすらすらと1日で読んだ。顔の醜さから心まで病んでしまった和子が憐れ。きっと普通に恋愛をしたことがあれば普通のおじさんになった英介にそこまで執着することもなかったかもしれないが初恋の気持ちのまま大人になれず崎村のように本当の姿を見てくれる人と一緒になれなかったのが悲しかった。でも最期は幸せだったのだと思う。
図書館本。醜い容姿でずっと苦しんできただけに、一度「美」に対して執着すると、どこまでも何度でも整形し続けて‥読みながら人間の執着する心は恐いと思った。でも、「美」だけでなく永年ずっと待ち続け願っていた欲しいものを手に入れる事が出来たんだから、彼女は満足なんだろうけど。でも、やっぱり狂ってるよ(^。^;) これから、有名人とかの目元とかテレビ越しに真剣に見ちゃいそう(笑)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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7月20日
永遠の0がテーマのせいか私には読み進められなくてちょっと不安を持ちながら読んだけどスラスラ読めました。
テーマが苦しくなるくらい重かった。
自分の努力でどうしようもないところで人生つらいなら整形もありかなと思った。
ラストはこの人にとっては幸せだったんじゃないかなと思う。
読んでてあまり気分のいい話ではなかった。お金かけて美容整形しまくって、短命でも和子の人生は最後は満足いくものだったのだな。
美容整形術が詳しく書かれているので、興味深く読みました。骨をずらしてなんて顔の骨格変えちゃう!粘土細工じゃないよ~_~;なんて。それにしても美人ってだけで結構得する!人間の心理をよく突いています。結局英介は未帆ではなく、和子を愛してくれた?崎村の愛が本物だったんじゃない~_~; 微妙な作品でした。
不細工だからと、まわりの目を気にして動けなかった主人公。恋する相手にアプローチする自信もない。その辺は分かるような気持ちだったけど、段々と雲行きが…。整形する内に、自信をつけることで、異性として意識される喜びを感じるようになる。それが見た目だけのものだと虚しさも感じている。女の幸せは愛する人に愛されること?だけど、本当の自分を見せられる関係じゃないと、続かないんやろな。
テンポが良くて一気に読めました。 美容整形の先生が主人公にかける言葉が印象に残った。そんなことで思い悩むなら手術でも何でもして前向きに生きたほうがいい。故郷にいる時にだれかに言われていればモンスターにならなかっただろうに。
外見的な女性の美しさ醜さについて、ズバズバ書いてあって面白かった。ある人が「美人(かわいいこ)は扱いやすいが、そうでない人は面倒だ」と言っていたときは「そうかな?」と思ったけど、この本にも似たようなことが書いてあって、今度は納得。最後は主人公にとっては、ハッピーエンドだろうけど、女性の作家さんが書いたらもっと壮絶で容赦ない感じになるんじゃないかな。
作中「整形しても満足しない女性」というような話が出てきていたけれど、美帆も顔の出来には満足していても結局満足はしてなかったのではないか。和子は卑屈だけど素直なひとだと思った。「モンスター」というくらいだからドス黒い話なのかと思ったらそうでもなく、割とあっさり。文章の雰囲気の影響もあるだろうけど。もっと他人を陥れたりそういう描写が多い方が楽しめたかも。英介と再会してからの展開が早い印象。崎村と一緒になればきっと穏やかに和子のまま生きていけただろうに。
美容整形について詳しくなった気分。百田さんの引き出しの多さには驚きます。自分の顔の醜さを嫌って、体を犠牲にお金を稼ぎ、美容整形して生まれ変わり、憧憬の眼差しや称賛を欲しい侭にしたが、心は満たされない。男たちが愛したように見えたのは作られた外見=美帆であり、本来の心=和子ではないのだから当然だ。外見の美化と比例するように蝕まれる体と心。美を武器に他人を見下し、操作し、陥れる。その歪んだ心根こそがモンスターだと思った。執着って恐ろしい…。
最後は崎村と結ばれて欲しかったなぁ~ 死んでエンディングは彼女らしい生き方なのでしょう 映画を観たい気持ちはあるんですが、観た後がっかりしたくないし、迷うわぁ
最期に和子は幸せだったのかもしれない。 改めて自分の顔を鏡でじっくり見た。・・・・・・・・・・うーん。
ちよっと、期待外れに近かったかなー。初めはどんどん引き込まれ、高岡早紀もダブらせつつ面白く読んでいったが、最後の終わり方が肩透かしというか、どっち付かずのような気がした。やっぱり最後には崎村についていって欲しかった。自分をよーく知っている人からの申し出をどうして断るのかなー。やっぱり、追われるより追う方が良いんですかね?読んでるうちに、もうひとつの話題作「へルタースケルター」を思い出したので、そっちも読んで比べてみたいと思います。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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7月5日
町でいちばん美しい女は、かつてバケモノと呼ばれていた。 醜い女が完全なる美を獲得した先にあるのは、誰もが羨む幸せか、それとも破滅か── 主人公「田渕和子」。かつて味わった屈辱を美を手に入れて復讐する姿が痛々しかった。でも「和子」の本当の目的は、復讐ではなく女としての幸せだったのですね・・・ そう言う意味では手に入れること出来たんですよね。
整形で街一番の美人になった、和子=未帆。 末路は悲惨な事になるのだろうと思っていたが、和子にとっては理想的な死に方でしたのでしょう。 私は、崎村が好きでした。 故郷に帰る前に 素の自分を知っている崎村にプロポーズされたらよかったのにね。
容姿にコンプレックスを抱えた女性が何回もの整形手術を行い、完璧な容姿を手に入れ故郷に戻る。そこでレストランを開業し、かつて目をつぶしたい程好きだった同級生が来るのを待つ・・・。整形前を知っていても受け入れてくれた崎村さんに着いて行けば、穏やかに暮らして行けたのにとの思いもあるが、人の好きになる気持ちはどうにもならない。和子にとっては幸せな結末なのだろう…。☆☆☆大人向け
「美しさ」なんて決まった尺度があるわけでもなく、際限のないもの。どこまで整形をするのか、読み進めるうちに結末が気になったがあっけない最後で、いまひとつ物足りなかった。
女なら“自分の顔”が気にならない人はいないと思う。どこかの国の女の人が整形をしすぎて、この本のタイトルのようになってしまい(失礼) きれいになって誰だかわからないんじゃなくて、その逆になっちゃったっていうものあるものね。こういう路線って、新藤冬樹さんとか得意じゃないかなって感じ。わるいけど図書館本だわね。予約かけている“永遠のゼロ”が待ち遠しい。
これはハッピーエンドなの?うーん( ´△`)コンプレックス、嫉妬、復讐の結末だとすると…ヤリキレナイ。初*百田さんですが、次に期待かな~っで、女は美しくないと価値がナイんですかぁ?
かつて、みんなに「バケモノ」と言われ続けた主人公が、顔を美しくするため、体を酷使しお金を稼ぎ整形する。強い人だ。別人になり、初恋の人の思いを成就する。誰しもコンプレックスがある。そこを突かれると本当に心が傷つく。
小説にしろ、漫画にしろ、整形を題材にするものはあるけど、ここまで詳しく、かつ整形を肯定しているものはなかったんじゃないかなぁ。整形を肯定しているものとしては(やりすぎはどうかと思うけど)、この小説は面白かった。そして崎村を選ばずに英介を選び、ハッピーエンドなのか?と思わせる結末もなかなか。男性作家がここまで描けるのにビックリ。しばらく百田作品を追ってみようと思った。
ちょっと、しつこいって感じですかね。百田作品は好きですが、今作品はいま一つ以下かな?
モンスターの
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