トップページBusinessニュース上半期経常収支 黒字額2番目に少なく
ニュース詳細

上半期経常収支 黒字額2番目に少なく
8月8日 10時56分

ことし6月までの日本の経常収支は、円安の影響で原油など燃料の輸入額が増え、貿易赤字が膨らんだことなどから、黒字額は3兆2114億円にとどまり、上半期としては統計が比較できる昭和60年以降で2番目に少なくなりました。

財務省によりますと、輸出から輸入を差し引いた、ことし1月から6月までの上半期の貿易収支は、4兆2382億円の赤字と、去年の同じ時期と比べて74.7%赤字額が拡大し、過去最大となりました。
これは、円安の影響で主にドル建てで輸入されるLNG=液化天然ガスや原油の輸入額が円換算で増えたことや、中国からのスマートフォンの輸入が増えたことが主な要因です。
一方、海外との利子や配当のやり取りを示す所得収支は、日本企業が海外に持つ子会社からの配当が増えたことなどから、黒字額は8兆6783億円となり、去年の同じ時期に比べて19.3%増えました。
この結果、貿易収支や所得収支などを合わせたことし上半期の経常収支の黒字額は、3兆2114億円にとどまり、統計が比較できる昭和60年以降では、上半期としては2番目に少なくなりました。
財務省は「今後も経常収支の黒字の減少傾向が続くかどうかは、為替市場や景気情勢にも左右されるので、影響を注視していきたい」と話しています。

[関連ニュース]
k10013627981000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ