無茶苦茶なクレーム
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「ZAITEN」(財界展望新社)の2012年4月号に、JR東日本 男性が目立つ「女性専用車両」という記事が（２ページに渡って）掲載された（注：関西の同志からの情報である）。ページの最後に「あなたのクレーム 大募集！」とあり、読者からの生活上のクレームを募集し、掲載しているコーナーである。しかし、今回のクレームは何とも「不可解」で、私らが（ＪＲ東や編集部に）クレームを入れたいところである（苦笑）
「３６歳 公務員」としかないが、話の内容からして、クレームの主は女性だろう。京浜東北線の「女性専用車両」に男性が乗っていることに対するクレームだが、裁判所や国交省、鉄道会社（＝ＪＲ東）までもが「女性専用車両には男性も乗れる」と認めているにもかかわらずクレームを入れているのだから、これは「無理難題」の類だろう。しかも、この女性、「正直、男性が乗っていても違法でも何でもないのかもしれません。それこそ、公共の交通機関ですから性別で乗ることができないというのは人権上問題でしょうし・・・」とか、「・・・本当は、女性専用車に男性が乗ってもいいんですよね。男性が乗ってはいけない根拠はまったくないし・・・」などと言いながら、「男性が乗ること」に文句を言っているのだから、わけがわからない。
で、この女性が「男性が乗ってはいけない」と考える理由は、「でも、一般社会の常識では、女性専用車両と公表している車両に男性が乗っているのはおかしい」ということらしい。いえいえ、おかしいのは、鉄道会社が、「男性も乗れる車両」に「女性専用車（両）」などという名称をつけていること、「男性も乗れる」のに、「Women Only」、「女性専用になります」などと表示していることだろう。いやいや、それよりもおかしいのは、この女性が、「（男性が乗るのは）違法ではない」、「（性別で乗れないというのは）人権上問題」、「（男性が乗れないという）根拠はまったくない」と言いつつ、「男性が乗ること」に文句を言っていることだろう。
しかも、この「クレーム」に対するＪＲ東の回答がフルっている。
①「・・・女性専用車であることを説明したうえで、隣の車両に移動していただくようご協力をお願いしています」
私らの「任意周知活動」のせいで、「男性も乗れる」と知ってて乗る男性が増えつつある。この「事実」の前には、こういうインチキ（＝本当に「女性専用」であるかのように男性利用者を騙す手口）は最早通用しない、とＪＲ東は理解すべきである。かと言って、（現行憲法下では）この女性が求めているような（現状より強制的な）対応をＪＲ東がとれるわけがない。
②「・・・男性っぽい女性や、女性っぽい男性がいますから、なかなか難しい面も実際にはあるかと・・・」
人を見かけで判断し、「声掛けする」、「声掛けしない」を決める？ 何とも、危なっかしい話、失礼な話である。と言うか、そもそも、ＪＲ東に、そんな権限（＝性別識別権限）があるはずがなかろう。
③「お客様がご不快に思うようなことがあれば、行きとどかなった点としてお詫び申し上げます」
「ご不快」なのは、裁判所や国交省、各鉄道会社が「女性専用車両には男性も乗れる」と認めているにもかかわらず、女性乗客にイチャモンをつけられる私ら、駅員らにしつこく声掛けをされる私ら、の方である。もし「お詫び」するのであれば、憲法（や法律、条例）を無視するかのような（とんでもない）クレームをつける女性にではなく、合法的かつ粛々と乗車していながら、鉄道会社による不適切な名称・表示、案内、対応により、トラブルや電車遅延の責任を擦り付けられかねない私らにしていただきたいものである（苦笑）
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「男性差別」書庫の記事一覧
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2013/8/6(火) 午前 0:23
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2013/7/27(土) 午後 6:42
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2013/7/18(木) 午後 5:14
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2013/7/17(水) 午前 3:07
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2013/7/15(月) 午前 0:12
記事に協力したJR社員も、記事を書いたオバハンも、この上なく「ムチャクチャ」ですね(笑)
2012/3/4(日) 午後 0:22
世間では「チカンをする恐れがあるし男性は乗らないほうがいいのでは・・？」という風潮が流れていますが、そんな差別的な風潮に従う必要性は一切ありません。
女性たちも、かつての「女性は社会に出ず家に居るべき」という差別的な風潮を変えました。
これと同じように、男性も、「男性全体をチカンと決め付けてよい」という差別的な風潮を変えていくべきだと思います。
2012/3/4(日) 午後 11:10 [ TAKEO ]
クレーマーはしばしばマナーや道徳の問題にしようとしますね。
その人たちは、なぜ国交省や裁判所が男性も乗れると言っているのか考えないのでしょうか。差別になるのを避けるために男性も乗れると言っているわけですね。ですから、「男性は乗れない」という差別を肯定するような道徳やマナーは存在できません。
2012/3/5(月) 午前 8:32 [ ジュリアン ]
＞「男性は乗れない」という差別を肯定するような道徳やマナーは存在できません。
おっしゃる通りです。
道徳は「差別」を禁止します。また、法治国家の日本では、憲法上、「差別」が禁止されています。ですから、「差別」を肯定するマナーなんぞありません。「賛成派」の勝手な創造です。
2012/3/5(月) 午前 10:00