2013.8.8 05:02

阪神・和田監督、7得点も「もっと取れた」

試合終了直後、和田監督(右)とハイタッチをかわす新井良

試合終了直後、和田監督(右)とハイタッチをかわす新井良【拡大】

 (セ・リーグ、広島1-7阪神、13回戦、阪神8勝5敗、7日、マツダ)先発全員の12安打に、7得点の大勝。打線のバロメーターとしては上出来かもしれない。ただ、楽観視ばかりはできない数字もあった。チームの残塁数は、安打数と同じ「12」を数えた。首位巨人が勝ち、負ければ自力V消滅となった剣が峰の一番でこの数字。和田監督は「7点も取っているが、もっと取れた展開だった…」と消化不良を訴えた。

 三回には2四球と失策で無死満塁の絶好機を迎えながら、得点は犠飛による1点のみ。指揮官は「何とか1点を取るには取ったが、その後がね。あの1点じゃ流れが変わるところだったが…」。

 ただ、打った策はハマった。今季94試合目にして、初めて今成を1番に起用した。

 「クリーンアップの状態がいいから、その前に走者を貯めたいというところで」と和田監督。一回に四球で出塁し、マートンの適時打で先制のホームを踏むと、1点リードの四回一死二塁からは、二塁強襲の内野安打。4点リードの六回先頭でも四球で出塁した。指揮官は「(出塁は)3回か。1番として仕事をしてくれた」と合格点を与えた。

 今成も「考えた部分はあったが1番目の打者と思って入った。チームが勢いづくプレーをしたいと思っていた」。ただ、3出塁の今成を2度も塁上に残した。首位巨人に7・5ゲーム差と、大きく水をあけられる苦況に変わりはない。もっと強欲に、そして貪欲に。一戦必勝が続くなか、得点はいくらあってもいい。 (栃山 直樹)

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