八回に2点打を放った桧山。代打通算安打数を155に伸ばし、セ・リーグ歴代単独2位に浮上した (撮影・森田達也)【拡大】
(セ・リーグ、広島1-7阪神、13回戦、阪神8勝5敗、7日、マツダ)神様の願いが通じた。「抜けてくれ!!」-。5点リードの八回二死満塁。桧山が3番手・小野の2球目、スライダーを振り抜いた打球はしぶとく一、二塁間を破った。ダメのダメを押す2点タイムリー。ベテランに柔和な表情が広がった。
「自分としてもラッキーだった。(野手の)間に打とうと思っていたけど、よかった」
自身7月15日の巨人戦(甲子園)以来の「H」マークは実に、6月2日のソフトバンク戦(ヤフーD)から遠ざかっていた適時打に。これで、代打通算安打数を155に伸ばし、浅井樹(元広島)を抜いてセ・リーグ歴代単独2位に浮上した。代打通算打点も104とし、2位の川又米利(元中日)にあと「1」だ。体力が削られる夏場に備え、試合前練習で1人、100メートルダッシュを繰り返してきた。うだるような暑さを迎えたいまも、継続中。流した汗が勝負どころの一振りにつながっている。