血液透析は、
人工腎臓治療のなかの一つで
腎臓の機能が正常の10[%]以下になると、
導入されます。
以前の記事でも書きましたが、
具体的には1回4時間で週3回
腕などに太い針を2本刺して、
一方から血液を導き出してその血液をキレイにし、
もう一方へキレイになった血液を送り込みます。
腎臓は汚れた血液をキレイにし、
そのゴミをオシッコに混ぜて
余分な水と一緒に体外へ出します。
つまり、腎臓がダメになると、
血液が汚れさらにオシッコがでなくなります。
腎臓の機能低下は不可逆的なもので、
悪くなりだしたら決して良くなる事はありません。
なので、一度透析療法を導入すると、
一生、死ぬまで続けるしかありません。
止めれば死んでしまいますから。
しかし、この治療を受ける事を決めたのは、
医師でもなく、
看護師でもなく、
臨床工学技士でもなく、
家族でもなく(高齢者になると家族が決めたりしますが)
患者本人が決めたのです。
なので、この治療を行っている患者は
一様に治療内容を把握し理解して、
治療にあたっている筈なのです。
しかし非常識なまでの不良患者が多いことが現状です。
体重の増加が多い患者
(後日説明しますが、制限があります。)
針の刺し方などに文句を言う患者
透析療法を開始する順番に文句を言う患者
治療時間の長さに文句を言う患者
内服薬に文句を言う患者
食事療法の制限を守れない患者
返事をしない患者
治療が受けられることが当然だと思っている患者
・・・
・・・
・・・
などなど、実に多くの不良患者がいます。
多くの患者が間違った見解をしていて、
本当の見解を勘違いしています。
それは、
『治療は患者がお願いをして、受けに来ている』
と言うことです。
大抵の不良患者は
『しょうがないから(医者が来いって言うから)、
仕方なく治療を受けに来てやってんだ』
という思考です。
これは大変な間違いです。
医療側から言わせて貰えば、
どんな治療であっても患者が決めて受けているので
文句があるのなら治療を受けなくとも良いのです。
治療を医療側が強制することはできません。
あくまでもこちらは、
治療を希望してきた患者に対して
責任をもって治療を施すまでなのです。
この不良患者に多くあるのが、
糖尿病患者です。
糖尿病には2種類あって、
生まれつきの糖尿病と、そうでない糖尿病があって、
そうでない方の糖尿病はいわゆる『生活習慣病』
以前は『成人病』と言っていたものです。
つまり、生活習慣病経由の糖尿病患者は、
生活の自己管理が出来ずに
糖尿病となってしまったどうしようもない人なのです。
一概に全員がそうと言うわけではありませんが、
そういう人の比率が非常に高いことは事実です。
これをみて激高した糖尿病患者は、
紛れもなく『どうしようもない人』に当てはまる人です。
糖尿病には3大合併症というものがあります。
一つは末梢神経障害
一つは網膜症
一つは腎症
です。
つまり、糖尿病になった人の多くは
腎臓がヘタッて来るのです。
透析療法を受けることによって
生命を維持することが出来ているにも関わらず、
その治療に対していつも文句を言う患者。
どう考えてもおかしいです。
そんなに嫌ならば、
治療を受けにこなければいいのです。
そして、腎不全の悪化を伴って死ぬのです。
これが必然の結果です。
日本は全国民皆保険の国です。
なので、誰でも格安で同等の医療を受ける事ができます。
こんな国は世界的に見ても、日本だけです。
つまり、
世界中では透析療法を受けたくても受けられずに、
亡くなっている人々がもの凄く多くいるということ。
透析療法は、一回につき1万円~3,4万円程度掛かります。
人件費を入れればもっと掛かります。
これを週3回なので、1万円としても1月最低12万円、
4万円だとすると1月当たり48万円掛かります。
とんでもない金額です。
とてもじゃありまぜんが、
一般の人が受けるにはあまりにも高額です。
日本で治療を受けている患者は、
たまたま日本に生まれたというだけで
お金持ちでもなんでもなくとも、
良質な治療を受けられているということに
多大なる感激がなければならないのです。
治療を受けるのであれば、
決められたルールを守り、
自己管理をしっかりと行う。
それが嫌だとか、納得できない
などと言うのであれば、
スッパリと治療を止めましょう。
世界中に対して失礼だとは思いませんか?